Ramones - Leave Home (1977)
Ramones『Leave Home』(1977)について
『Leave Home』は、ニューヨーク・クイーンズ区フォレストヒルズ出身のパンク・バンド、Ramonesが1977年に発表した2作目のスタジオ・アルバムです。リリースはUSのSireからで、カタログ番号はSR 6031。デビュー作『Ramones』の翌年に出た作品で、初期Ramonesの勢いをそのまま引き継ぎつつ、曲の切れ味と演奏のまとまりがより前面に出た1枚として位置づけられます。
アルバムの位置づけ
Ramonesは1974年結成、翌1976年にデビュー・アルバムを出し、CBGB周辺のニューヨーク・パンクを象徴する存在になりました。『Leave Home』は、その初期の流れの中で出たアルバムで、後のパンク/オルタナティヴ勢に強い影響を与えた時期の記録でもあります。Sex PistolsやThe Clashと並べて語られることが多いですが、Ramonesはより短い曲、単純なコード進行、加速感のあるロックンロールを軸にしている点が印象的です。
サウンドと聴きどころ
この時期のRamonesらしく、演奏はシンプルで、曲の展開も速いです。ギターの刻み、ベースの推進力、ドラムの直進性、そしてジョーイ・ラモーンの細長いメロディの乗せ方が、アルバム全体を通してはっきりしています。ロックンロールの原型をかなり圧縮したような作りで、派手な装飾よりも、テンポと反復で押していくタイプの作品です。
実際に聴くと、1曲ごとの長さが短いぶん、アルバム全体の流れが速く感じられます。音数は多くないのに、各パートが前に出てくるので、ラフさとまとまりが同時にある印象です。初期パンクの記録として、勢いだけでなく、バンドの型がすでに固まっている段階の作品とも言えます。
代表曲について
『Leave Home』には、後年もよく知られる曲が入っています。特に「Pinhead」は、ライブでも定番になった曲で、サビの「Gabba Gabba Hey」で知られます。これはバンドのイメージを象徴するフレーズのひとつとして扱われることが多いです。
また、「Sheena Is a Punk Rocker」は、Ramonesの中でも比較的メロディが立った曲として知られています。のちにシングルとしても広く知られるようになり、Ramonesの代表曲のひとつに数えられることが多いです。パンクの速さを保ちながら、ポップな輪郭が見えやすい点が、このアルバムの中でも目を引きます。
同時代との関係
1977年は、ニューヨーク・パンクが単なるローカル・シーンではなく、アメリカのロック全体に影響を与え始めた時期です。Sireはこの頃、RamonesやTalking Heads、Dead Boysといった新しい動きのバンドを積極的に扱っていました。『Leave Home』は、そのSireのパンク路線の中でも重要な一枚です。
Ramonesの音楽は、同時代のハードなロックや長尺のアルバム志向とはかなり違い、短くて速い曲を積み重ねる構成が中心です。そのため、後のパンクやハードコア、さらにオルタナティヴ・ロックにもつながる、基本形のひとつとして見られることが多いです。
制作とリリースの情報
- アーティスト: Ramones
- タイトル: Leave Home
- オリジナル・リリース年: 1977年
- リリース国: US
- レーベル: Sire (SR 6031)
- ジャンル: Rock
- スタイル: Punk, Rock & Roll
まとめ
『Leave Home』は、Ramonesの初期像をそのまま示すアルバムでありながら、バンドの曲作りと演奏の型がすでに明確になっている作品だ。ニューヨーク・パンクの中心にいたバンドが、ロックンロールを極端に削ぎ落として提示した、その具体例として捉えやすい1枚である。
トラックリスト
- A1 Glad To See You Go 2:10
- A2 Gimme Gimme Shock Treatment 1:38
- A3 I Remember You 2:15
- A4 Oh Oh I Love Her So 1:56
- A5 Sheena Is A Punk Rocker 2:45
- A6 Suzy Is A Headbanger 2:08
- A7 Pinhead 2:42
- B1 Now I Wanna Be A Good Boy 2:10
- B2 Swallow My Pride 2:03
- B3 What's Your Game 2:33
- B4 California Sun 1:58
- B5 Commando 1:50
- B6 You're Gonna Kill That Girl 2:36
- B7 You Should Never Have Opened That Door 1:54