Shawn Phillips - Second Contribution (1971)
Shawn Phillips『Second Contribution』
Shawn Phillipsの『Second Contribution』は、A&M Recordsから1971年にリリースされた作品で、A&M関連資料では1970年録音・1971年発表の流れで扱われている。Shawn Phillipsは、Donovanの録音でギターや12弦ギター、シタールを担当した経歴を持ち、自身でも多数のアルバムを残した人物。本作は、彼の“Contribution”系列に連なる作品として語られている。
制作背景・エピソード
制作面では、Shawn Phillips本人が曲作りを短いポップ曲の枠ではなく、歌、語り、詩、展開を含むひとつの大きな作品として捉えていたことがポイントになる。録音でも各演奏者にかなり自由度を与えたとされ、楽曲の組み立て方そのものに作家性が出ている。関連資料では、Paul Buckmasterのような編曲家/指揮者が重要な役割を果たしたことが触れられており、管弦楽的な要素とロックの骨格をつなぐ方向で進められたことが分かる。
レコードの注記としては、ジャケットはゲートフォールド仕様で歌詞を収録し、内側には『m247434』の参加ミュージシャン一覧が載る。さらに、A面・B面のクレジット表記には細かな差があり、B6のみPhiljo Music Inc.、それ以外はDick James Music Inc. BMIとなっている。初回盤はテレホートのColumbia Records Pressing Plantによるプレスで、ランアウトには主にエッチング、加えてスタンプされた文字が含まれる。
時代の文脈
1971年前後のShawn Phillipsは、ジャズ、フォーク、ポップ、クラシックをまたぐ作家として扱われている。AllMusicでは、この時期の彼を、プログレ風のムード曲からR&B寄りの曲、さらに管弦楽へと飛ぶ自在な作家と評している。本人のキャリアの中でも、『Second Contribution』期のツアーは、アメリカの音楽メディアが彼に本格的に注目するきっかけと結びついていたという。
作品名については資料によって1970年表記と1971年表記が混在するが、A&M関連資料では1970年録音・1971年リリースとして扱われることが多い。A&Mはこの時期、米国だけでなく英国やカナダでも展開を広げており、本作もその流れの中にあるタイトルとして位置づけられる。
後世への動き
今回確認できた範囲では、有名なカバーやサンプリングの直接的な記録は見当たらない。一方で、2000年代以降の回顧記事や本人インタビューでは、『Contribution』『Second Contribution』が“lost classic”として語られている。A&M系資料でも再評価の対象として扱われており、作品群としての見直しが進んだことが分かる。
販売面では大ヒット作ではないものの、A&M系資料ではカナダと南アフリカでプラチナ認定があったとされる。派手なチャート記録よりも、後年になって作品群ごと掘り起こされた、そんな位置づけのアルバムだ。
トラックリスト
- A1 She Was Waitin' For Her Mother At The Station In Torino And You Know I Love You Baby But It's Getting Too Heavy To Laugh (SWWFHMATSITAYKILYBBIGTH) 4:54
- A2 Keep On 3:21
- A3 Sleepwalker 1:32
- A4 Song For Mr. C 3:49
- A5 The Ballad Of Casey Deiss 6:12
- B1 Song For Sagittarians 3:43
- B2 Lookin' Up Lookin' Down 3:55
- B3 Remedial Interruption 1:56
- B4 Whaz' Zat 1:56
- B5 Schmaltz Waltz 1:44
- B6 F Sharp Splendor 0:36
- B7 Steel Eyes 4:18