The Black Crowes - The Southern Harmony And Musical Companion (1992)
The Black Crowes『The Southern Harmony And Musical Companion』(1992)
アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のサザン・ロック/ハード・ロック・バンド、ブラック・クロウズ(The Black Crowes)が1992年5月にデフ・アメリカン(Def American Recordings)から発表した2ndアルバム。大ヒットしたデビュー作『Shake Your Money Maker』の勢いそのままに、全米ビルボード200で初登場1位を獲得し、ダブル・プラチナ(200万枚)を記録したバンドの最高傑作である。
制作背景と8日間の奇跡
制作は前作に続き、リック・ルービンの右腕として知られる名プロデューサー、ジョージ・ドラクリアス(George Drakoulias)を招聘。地元アトランタのサザン・トラックス・レコーディング・スタジオ(Southern Tracks Recording Studio)にて録音された。本作よりリード・ギタリストとしてマーク・フォード(Marc Ford)、キーボーディストとしてエディ・ハーシュ(Eddie Harsch)が正式加入。リッチ・ロビンソンとマーク・フォードによるスモーキーで奔放なツイン・ギター、そしてエディ・ハーシュのソウルフルなハモンド・オルガンが加わり、バンドの表現力は飛躍的な進化を遂げた。
バンドの一体感と集中力は極限に達しており、アルバムのベーシック・トラックはわずか8日間で録音を完了。スタジオ・ライブの熱気とダイナミクスがダイレクトに刻み込まれている。アルバム名は1835年にウィリアム・ウォーカーによって編纂された伝統的賛美歌集のタイトルに由来している。
時代の文脈:グランジ全盛期に響いたヴィンテージ・ロック
ニルヴァーナをはじめとするグランジ/オルタナティブ・ロック旋風が世界中を席巻していた1992年において、ブラック・クロウズはザ・ローリング・ストーンズ(特に『メイン・ストリートのならず者』)やフェイセズ、ハンブル・パイ、レッド・ツェッペリン直系のアーシーなロックンロール、サザン・ソウル、そしてゴスペルを堂々と提示した。レトロ趣味にとどまらない強靭なグルーヴとクリス・ロビンソン(Chris Robinson)の情熱的な歌唱は、新世代のリアルなルーツ・ロックとして世界的な支持を集めた。
収録曲と圧倒的なチャート実績
ファンキーなホーンと女性コーラスが炸裂する代表曲「Remedy」をはじめ、「Sting Me」「Thorn In My Pride」「Hotel Illness」の計4曲がビルボードのアルバム・ロック・トラック・チャートで1位を独占(1枚のアルバムから4曲の1位は同チャート史上最多記録)。さらにディープな南部ソウル・バラード「Sometimes Salvation」や、敬愛するボブ・マーリーをストレートにカバーした「Time Will Tell」に至るまで、全編にわたって濃厚なサザン・グルーヴが息づいている。
評価と後世への影響
クラシック・ロックの美学を90年代の生々しいバンド・サウンドとして見事に結実させた本作は、90年代アメリカン・ロックの金字塔として今なお絶大な評価を誇る。マーク・フォードを迎えたこの黄金期ラインナップの演奏は、後進のブルース・ロックやジャム・バンド・シーンにも多大な影響を与え続けている。
トラックリスト
- A1 Sting Me 4:39
- A2 Remedy 5:22
- A3 Thorn In My Pride 6:03
- A4 Bad Luck Blue Eyes Goodbye 6:29
- A5 Sometimes Salvation 4:47
- B1 Hotel Illness 3:59
- B2 Black Moon Creeping 4:59
- B3 No Speak No Slave 4:01
- B4 My Morning Song 6:14
- B5 Time Will Tell 4:06
動画プレイリスト
このアーティストについて
The Black Crowesは、アメリカ・ジョージア州アトランタ出身のロック・バンドだ。ジャンルはロックを軸に、Rock & Roll、Hard Rock、Southern Roc...
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