ZZ Top - Tejas (1977)
ZZ Top 1977

ZZ Top - Tejas (1977)

Rock Rock & Roll Southern Rock

ZZ Top『Tejas』(1977)

アメリカ・テキサス州出身の伝説的スリーピース・ブルース・ロック・バンド、ZZトップ(ZZ Top)がロンドン・レコード(London Records)から発表した通算5作目のスタジオ・アルバム。前作『Fandango!』や『Tres Hombres』の大成功を経て、テキサスへの深い愛着とルーツを全面に押し出した意欲作である。オリジナルUS盤は、三つ折り(ロールフォールド)仕様の特殊ジャケットで、見開き内面にはカウボーイ姿のメンバー3人の巨大ポートレイトが配され、ランアウトにはテキサス州のピクトグラムが刻印されている。

制作背景と名門アーデント・スタジオ

録音はテネシー州メンフィスの名門アーデント・スタジオ(Ardent Studios)にて、長年の盟友プロデューサーであるビル・ハム(Bill Ham)と名手テリー・マニング(Terry Manning)のエンジニアリングのもとで行われた。アルバム・タイトルの「Tejas(テハス)」は、テキサス州の語源となったネイティブ・アメリカン・カド族の言葉で「友人」「同盟」を意味する。

ビリー・ギボンズ(Billy Gibbons:ギター、ボーカル、ハーモニカ、フィドル)、ダスティ・ヒル(Dusty Hill:ベース、ボーカル)、フランク・ビアード(Frank Beard:ドラムス)の3人が奏でる泥臭いブギに、メキシコ国境のテハーノ音楽やカントリー、スライド・ギター、ファンクの要素が有機的にブレンドされている。

「Worldwide Texas Tour」と伝説の2年間休止

本作のリリース前後、バンドは18か月に及ぶ空前絶後の超巨大スタジアム・ツアー「Worldwide Texas Tour」を敢行。テキサス州の形を模した巨大ステージに、本物のバッファローやロングホーン牛、生きたガラガラ蛇やハゲワシを連れ込んで全米を熱狂させた。

しかしこの過酷を極めたツアーによって心身ともに疲弊したメンバーは、ツアー終了後に約2年間に及ぶ長期活動休止に入る。この休止期間中にビリー・ギボンズとダスティ・ヒルが期せずしてお互いに胸まで届く長いあご髭を伸ばし、1979年のワーナー移籍作『Degüello』、そして1980年代の世界的メガヒット『Eliminator』へと繋がる象徴的ビジュアルと新境地が確立された。

収録曲とサウンドの魅力

シングル・カットされた軽快なシャッフル「It's Only Love」(全米44位)や、飲酒運転の取り締まりをユーモラスに描いたブギ「Arrested For Driving While Blind」(全米91位)など痛快なロック・ナンバーが並ぶ。一方で、哀愁を帯びた「El Diablo」や、アルバムの最後を飾るスパニッシュ/メキシカン調のアコースティック・ギター・インスト「Asleep In The Desert」など、荒涼としたテキサスの砂漠を彷彿とさせる叙情味豊かな楽曲も光る。

評価とチャート実績

全米ビルボード200で17位を記録し、ゴールド・ディスクを獲得。荒削りな初期ブルース・ロックから、より空間的で洗練されたスタジオ・ワークへと移行するバンドの重要な結節点として、今なお愛好家から高く評価されている。

トラックリスト

  1. A1 It's Only Love 4:24
  2. A2 Arrested For Driving While Blind 3:05
  3. A3 El Diablo 4:20
  4. A4 Snappy Kakkie 2:56
  5. A5 Enjoy And Get It On 3:23
  6. B1 Ten Dollar Man 3:42
  7. B2 Pan Am Highway Blues 3:15
  8. B3 Avalon Hideaway 3:07
  9. B4 She's A Heartbreaker 3:02
  10. B5 Asleep In The Desert 3:24

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

ZZ Top

ZZ Top

ZZ Top(ZZトップ)は、1969年にアメリカ・テキサス州ヒューストンで結成された伝説的スリーピース・ロック・バンド。「That Little Ol' Band from Te...

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