Georgia Satellites - Georgia Satellites (1986)
The Georgia Satellites 1986

Georgia Satellites - Georgia Satellites (1986)

Rock Southern Rock

Georgia Satellites『Georgia Satellites』(1986)

アメリカ・ジョージア州アトランタ出身の4人組ロック・バンド、ジョージア・サテライツ(Georgia Satellites)が1986年10月にエレクトラ・レコード(Elektra)から発表した記念すべきデビュー・アルバム。過剰なデジタル・サウンドやヘア・メタルがチャートを席巻していた1980年代半ばにおいて、チャック・ベリー(Chuck Berry)やザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、フェイセズ(Faces)直系の骨太なサザン・ロックンロールを鳴らし、全米チャート19位、100万枚以上を売り上げてプラチナ・ディスクを獲得した痛快な傑作である。

制作背景とジェフ・グリックスマンのプロデュース

プロデューサーには、カンサス(Kansas)やゲイリー・ムーア(Gary Moore)を手がけた名匠ジェフ・グリックスマン(Jeff Glixman)を起用。レコーディングは地元アトランタのチェシャー・サウンド・スタジオ(Cheshire Sound Studios)で行われた。グリックスマンは、80年代特有のゲート・リバーブや過剰なシンセサイザー処理を排し、ダン・ベアード(Dan Baird)が掻き鳴らすフェンダー・テレキャスターのオープンGチューニングの乾いたリフ、リック・リチャーズ(Rick Richards)の鋭角的なスライド&リード・ギター、そしてタフなリズム隊が放つバー・バンド仕込みの生々しいドライブ感をそのままレコードに封じ込めた。

全米2位のメガヒット「Keep Your Hands To Yourself」と楽曲の魅力

本作を一躍スターダムへと押し上げたのが、アルバムの幕を開ける歴史的ヒット曲「Keep Your Hands To Yourself」である。早口でユーモラスなダン・ベアードの語り口調と、思わず身体が揺れるキャッチーなブギ・リフが融合し、全米ビルボードHot 100で最高2位(ボン・ジョヴィの「Livin' on a Prayer」に次ぐ大ヒット)を記録。軽トラックの荷台でバンドが演奏しながら走るコミカルなミュージック・ビデオもMTVでヘビーローテーションされ、全米的な旋風を巻き起こした。

さらに、テリー・アンダーソン作のタフなロック・ナンバー「Battleship Chains」(全米メインストリーム・ロック・チャート11位)や、疾走感あふれる「Railroad Steel」、そしてアルバムのラストを熱狂的に締めくくるロッド・スチュワートの名曲カバー「Every Picture Tells A Story」に至るまで、ルーツ・ロックへの揺るぎない敬意と生演奏のエネルギーに満ちた名演が貫かれている。

80年代半ばにおけるルーツ・ロックの逆襲

煌びやかな80年代型プロダクションに対する強烈なアンチテーゼとして鳴り響いた本作は、サザン・ロックの伝統とパブ・ロック/ガレージ・ロックの荒々しい衝動を高次元で両立させた。後のブラック・クロウズ(The Black Crowes)などへ連なる80年代末〜90年代ルーツ・ロック・リバイバルの先鞭をつけた重要作である。

本盤の仕様

本盤(Elektra - EKT 38)は1986年にリリースされたオリジナル・アナログ盤である。

トラックリスト

  1. A1 Keep Your Hands To Yourself 3:26
  2. A2 Railroad Steel 4:12
  3. A3 Battleship Chains 2:58
  4. A4 Red Light 2:48
  5. A5 The Myth Of Love 4:12
  6. B1 Can't Stand The Pain 3:44
  7. B2 Golden Light 3:42
  8. B3 Over And Over 3:37
  9. B4 Nights Of Mystery 4:44
  10. B5 Every Picture Tells A Story 5:22

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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