Tina Turner - Acid Queen (1975)
Tina Turner 1975

Tina Turner - Acid Queen (1975)

Rock Funk / Soul Pop Rock Funk Soul

Tina Turner『Acid Queen』

1975年8月にユナイテッド・アーティスツから出た、ティナ・ターナーのソロ名義第2作。タイトルは、同年公開の映画『Tommy』でティナが演じた役名そのまま。ケン・ラッセル監督によるこのロック・オペラで、ティナは魔女「アシッド・クイーン」を強烈に演じ、歌唱も大きな反響を呼んだ。その流れを受けて作られたのがこのアルバムで、彼女のソロ活動の中でも重要な位置にある一枚。

制作背景と構成

アルバムは、A面とB面で性格がはっきり分かれている。A面はデニー・ディアンテらが手がけたカバー中心の構成で、ピート・タウンゼント作の表題曲「Acid Queen」をはじめ、ザ・ローリング・ストーンズの「Under My Thumb」「Let's Spend The Night Together」、ザ・フーの「I Can See For Miles」、レッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」などが並ぶ。いずれも、ティナのボーカルが前面に出る選曲。

一方のB面は、アイク・ターナーが作詞作曲とプロデュースを担当したオリジナル曲で固められている。ファンクやソウル、初期ディスコ寄りの曲が並び、「Baby - Get It On」もここに収録された。この曲は、アイク&ティナ・ターナーとしての実質的な最後のチャート入りシングルになったとされる。

時代の文脈

1970年代半ばの作品として、ブラック・ミュージックとハード・ロック/アリーナ・ロックの境界をまたぐ内容になっているのが特徴。特にA面では、白人男性中心のブリティッシュ・ロックの楽曲をティナが自分の歌世界へ引き寄せている。『Tommy』での役柄と結びついたタイトルも含め、ソウル・シンガーとして知られていたティナが、ロックの領域でも強い存在感を示した記録になっている。

当時のティナは、夫アイク・ターナーとの厳しい関係とレヴュー活動のただ中にいた時期。翌1976年の決別直前というタイミングでもあり、ソロ作品としての意味が濃い。米ビルボードのソウル・アルバム・チャートでは39位を記録し、「Baby - Get It On」はR&Bチャート31位、全英シングル・チャートでもランクインした。

その後の見方

のちにティナは『Private Dancer』(1984年)で世界的な復活を果たすが、その前段でロック・シンガーとしての資質を示した作品として『Acid Queen』は再評価されている。映画『Tommy』での鮮烈な印象と、A面のカバー群、B面のアイクとの共作曲が一枚に収まっている点も、このアルバムを特徴づける要素になっている。

トラックリスト

  1. A1 Under My Thumb 3:20
  2. A2 Let's Spend The Night Together 2:53
  3. A3 Acid Queen 3:00
  4. A4 I Can See For Miles 2:52
  5. A5 Whole Lotta Love 5:22
  6. B1 Baby - Get It On 5:32
  7. B2 Bootsey Whitelaw 5:06
  8. B3 Pick Me Tonight 3:11
  9. B4 Rockin' And Rollin' 4:00

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Tina Turner

Tina Turner

Tina Turnerは、アメリカ出身のロック歌手、俳優、作家として知られるアーティストだ。1939年11月26日にテネシー州ブラウンズヴィルで生まれ、2023年5...

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