Jimmy Webb - Angel Heart (1982)
Jimmy Webb『Angel Heart』について
『Angel Heart』は、アメリカのソングライター、Jimmy Webbが1982年に発表した作品で、日本ではCBS/Sonyの25AP 2352として出ている。Jimmy Webbといえば、数々のポップスの作曲で知られる人物で、歌い手としての作品でも、その作曲家らしいメロディの組み立てが前に出るタイプのアルバムを残している。
この盤は1982年のオリジナル期のリリースで、同年の作品として聴くのが自然な一枚。日本盤として流通したこともあり、当時のCBS/Sonyのポップ・ラインに並ぶ形のリリースになっている。
Jimmy Webbというアーティスト
Jimmy Webbは1946年、オクラホマ州エルク・シティ生まれのアメリカ人ソングライター。自作曲が他のアーティストによって広く歌われてきたことで知られ、ポップ・ミュージックの中でも、曲そのものの構造や言葉の運びに強い存在感がある人物だ。作曲家としての評価が先に立つ一方で、自身の名義による作品では、その書き手としての感覚がより直接的に見える。
『Angel Heart』も、そうしたJimmy Webbのキャリアの中で、作家性を前面に出した時期の作品として捉えやすい。大きなヒット曲を並べるベスト盤的な性格ではなく、アルバム全体で彼の歌と曲作りを追うタイプの一枚という印象がある。
作品の位置づけ
1982年という時期は、70年代のシンガー・ソングライター的な文脈がそのまま80年代に接続していくタイミングでもある。『Angel Heart』は、その流れの中で、ポップ・ソングを軸にしたJimmy Webbの持ち味を確認できる作品として置ける。派手な装飾よりも、曲の骨組みと歌の運びが中心になるタイプのアルバムだ。
ジャンル表記はPop、スタイルはVocal。実際にも、メロディをどう運ぶか、言葉をどう置くかという部分が聴きどころになりやすい。作曲家として広く知られるJimmy Webbらしい、曲先行の作りが軸になっている。
音の印象
この作品は、いわゆる大編成のロック作品というより、歌と曲の輪郭を見せる方向のアルバムとして受け取れる。Jimmy Webbの作品に触れるときにまず意識したいのは、旋律の流れと、歌詞のフレーズがどう噛み合うかという点だろう。そこに彼らしい書き手の視点が出る。
同時代のアメリカン・ポップやシンガー・ソングライター作品と比べると、派手な自己主張よりも、作曲の組み立てで聴かせる側に重心がある。Carole KingやJames Taylorのような名前と並べて語られることのある文脈でも、Jimmy Webbはより「曲を書く人」としての輪郭が強い。
日本盤について
この日本盤はCBS/Sonyからのリリースで、当時の国内流通盤らしい整理された体裁の一枚。オリジナルの1982年作品として出た盤であり、日本での発売も同年。日本盤ならではのマトリクスや品番の情報は、コレクター的には確認ポイントになる。
まとめ
『Angel Heart』は、Jimmy Webbのソングライターとしての手つきを、アルバム単位で追える1982年作品。代表曲を大量に並べるタイプではないが、彼のキャリアをたどるうえで、作曲家本人の声と曲作りをそのまま聴ける一枚として位置づけられる。
トラックリスト
- A1 Angel Heart 3:23
- A2 God's Gift 3:51
- A3 One Of The Few 4:27
- A4 Scissors Cut 4:41
- A5 Work For A Dollar 5:32
- B1 His World 4:33
- B2 Our Movie 3:51
- B3 Nasty Love 4:26
- B4 In Cars 3:33
- B5 Old Wing Mouth 3:48