Josef K - Young And Stupid / Endless Soul (1987)
Josef K「Young And Stupid / Endless Soul」について
「Young And Stupid / Endless Soul」は、スコットランド・エディンバラ出身のポストパンク・グループ、Josef Kによる7インチ作品だ。リリースは1987年、UKのSupreme International Editionsからの発表で、カタログ番号はEdition 87-6。Josef Kは1979年結成、1982年に解散したバンドで、短い活動期間のなかで独特の緊張感を持つ楽曲を残したことで知られている。
Josef Kというバンドの位置づけ
Josef Kは、Paul Haig、Malcolm Ross、David Weddell、Ronnie Torranceの編成で活動した。メンバーはエディンバラのFirrhill High Schoolで知り合った仲で、以前にはTV Artでも活動していた経歴がある。バンド名は、フランツ・カフカの小説『審判』の主人公から取られている。
1980年代初頭のUKポストパンク/ニューウェイヴの流れのなかで、Josef Kはギターの切れ味やリズムの硬さを前面に出したバンドとして語られることが多い。Joy DivisionやOrange Juice、Gang of Fourと並べて語られることもあるが、音の作りはより乾いた質感で、演奏の間合いがはっきりしている印象がある。
この作品について
「Young And Stupid / Endless Soul」は、1987年のリリースだが、Josef K本体の活動期はすでに終わっているため、バンドの初期活動とは少し離れた時期の作品として見ることができる。タイトルに並ぶ2曲は、バンドの持っていたタイトさと、ニューウェイヴ寄りの整理された構成を感じさせる内容だ。
実際に聴くと、派手な展開で押すタイプではなく、ギター、ベース、ドラムの配置が明確なまま進む作りが目立つ。ボーカルも過度に感情を強調せず、楽曲全体の冷静さを保つ方向に働いている。こうした手触りは、当時のUKインディーやポストパンクの文脈に通じるものがある。
曲の印象
「Young And Stupid」は、タイトルどおり若さの衝動をそのまま大きく見せるというより、短いフレーズの積み重ねで進むタイプの曲に聴こえる。「Endless Soul」も、メロディを前面に押し出すというより、リズムとギターの動きで引っ張る構成が印象に残る。
この2曲の並びは、Josef Kの持ち味である、鋭いバンドアンサンブルと抑制の効いた表現を確認しやすい組み合わせだと思う。
作品の背景と同時代性
1987年という年を考えると、UKではポストパンクの第一波がすでに過去のものになりつつあり、当時の新しい音の流れへ視線が移っていた時期でもある。そのなかでJosef Kの名前がこの時期に出てくること自体、バンドの評価が後年も続いていたことを示している。
オリジナル活動期の作品に比べると、1987年盤はアーカイブ的な意味合いも持つ一枚として受け取れそうだ。バンドの代表的な時期を知る手がかりとして、また短命だったグループの輪郭を補う資料としても位置づけられる。
まとめ
「Young And Stupid / Endless Soul」は、Josef Kの持つエディンバラ出身のポストパンクらしい硬質さを、7インチという形で確認できる作品だ。バンドの活動史を踏まえると、1987年というリリース年は重要で、初期の活動を知るだけでは見えにくい後年の展開も含んでいる。ニューウェイヴ、ポストパンクの文脈でJosef Kを追うときに、押さえておきたい一枚と言えそうだ。
トラックリスト
- A1 Heart Of A Song
- A2 Endless Soul
- A3 Citizens
- A4 Variation Of A Scene
- A5 It's Kinda Funny
- A6 Sorry For Laughing
- B1 Chance Meeting
- B2 Heaven Sent
- B3 Drone
- B4 Sense Of Guilt
- B5 Revelation
- B6 Romance