Munich Machine - Body Shine (1979)
Munich Machine 1979

Munich Machine - Body Shine (1979)

Electronic Disco

Munich Machine『Body Shine』について

Munich Machineの『Body Shine』は、1979年にドイツでリリースされたディスコ作品だ。Giorgio Moroderを中心に、Pete Bellotteらが関わったミュンヘン発のスタジオ・プロジェクトとして知られるMunich Machineの最終作にあたり、同プロジェクトの流れをまとめて確認できる1枚でもある。レーベルはOasis、カタログ番号は200 520。ジャケットや盤面の雰囲気も含めて、当時のヨーロッパ産ディスコの空気をそのまま閉じ込めたような内容になっている。

Munich Machineという存在

Munich Machineは、単独の固定バンドというより、ミュンヘンのMusicland Studiosを拠点にした制作チームの延長線上にあるディスコ・プロジェクトだ。中心にいるのはGiorgio MoroderとPete Bellotteで、Donna Summer作品をはじめとするユーロディスコ、エレクトロディスコの基盤を作った人物たち。そこにKeith Forsey、Chris Bennett、Gary Unwin、Les Hurdle、Günther Moll、Stefan Wissnetらが加わり、作品ごとにセッション色の強い編成を組んでいる。

Musicland Studios自体も重要で、ELO、Led Zeppelin、Queen、Elton Johnといった大物が録音に使ったことで知られるスタジオだ。Munich Machineは、その環境から生まれたディスコの一断面として見ると輪郭がつかみやすい。『Body Shine』は1977年から続いたプロジェクトの締めくくりに位置する作品で、1979年というディスコの成熟期に出てきたアルバムでもある。

『Body Shine』の内容と聴きどころ

収録は全7曲。A面のA1とA2、B面のB1とB2が連続して再生される構成で、曲間を切らずに流れるつくりになっている。こうした作りは、ダンスフロアでの使用を強く意識した1970年代末のディスコ作品らしい。1曲ずつ独立して聴くというより、セットとして流れを保ちながら進む感触がある。

このアルバムについて語るうえで外せないのが「Space Warrior」だ。収録曲の中でもダンスフロア向けの存在として知られ、宇宙的な浮遊感を持ったディスコ・トラックとして扱われることが多い。Moroder周辺の作品に共通する、機械的な推進力とメロディの明快さがここにも出ている。ベースの反復、シンセの配置、リズムの押し出し方がきっちり整理されていて、派手さよりも構造の強さで引っ張るタイプの作りだ。

1979年はDonna Summer『Bad Girls』の年でもあり、ディスコが大きな市場性を持ちながら、よりロック寄りの質感やエレクトロニクスの洗練へ向かっていた時期だ。『Body Shine』にもその空気があり、単純なパーティー音楽に寄らず、Moroder作品らしい先進的な手触りが残る。派手な歌唱で押す作品というより、プロダクションの設計で聴かせるアルバムという印象が強い。

制作背景とパッケージ

本作はドイツ盤で、ジャケットのモデルはクレジットされていないがLena Harrisであることが知られている。彼女はMax Factorのモデルも務めた人物で、写真はGary Bernsteinによるもの。視覚面でも当時のディスコ・アルバムらしい整った商業デザインになっている。

盤には「Printed in Western Germany by Mohndruck Reinhard Mohn GmbH, Gütersloh」「Ⓟ 1979 Mellow B.V.」の表記があり、ドイツでの制作・流通の流れがはっきりしている。OasisレーベルはCasablanca系の流れを持つが、ドイツでは1980年代半ばまで継続していたことでも知られる。『Body Shine』はその中でも1979年時点のOasisの姿を示す記録として見ておける。

位置づけ

Munich Machineにとって『Body Shine』は、単なるアルバムのひとつではなく、プロジェクトの終着点にあたる。1970年代後半のディスコ、特にミュンヘン周辺の制作文化を背景にした作品として、MoroderとBellotteの仕事ぶりをまとめて感じられる内容だ。Donna Summer周辺のサウンドと地続きでありながら、よりスタジオ・プロジェクトとしての性格が前に出ている点もこの作品らしい。

ヒット曲としては「Space Warrior」が代表的に挙げられる。アルバム全体を通しても、ダンス向けの推進力、シンセの整理された配置、連続再生を意識した構成がはっきりしていて、1979年のディスコがどこまで洗練されていたかを確認できる1枚になっている。

トラックリスト

  1. A1 Party Light 6:00
  2. A2 Fallen Angel 5:20
  3. A3 Space Warrior 4:14
  4. B1 Let Your Body Shine 4:40
  5. B2 Reputation 5:04
  6. B3 Easy 4:00
  7. B4 Bolectro 3:52

動画プレイリスト

Share
記事一覧に戻る

あわせて聴きたい "Disco"

toast