Mitch Ryder - Rock And Roll / Soul Kitchen (1979)
Mitch Ryder 1979

Mitch Ryder - Rock And Roll / Soul Kitchen (1979)

Rock

Mitch Ryder『Rock And Roll / Soul Kitchen』

Mitch Ryderは、1960年代にデトロイトのロック/ソウルの文脈で注目を集めた歌手で、1979年のこの作品は、その活動の流れの中に置かれる1枚である。レーベルはSeeds & Stems Records、US盤として1979年にリリースされた。タイトルに並ぶ「Rock And Roll」と「Soul Kitchen」からも、ライブでのレパートリーを前提にした作品であることが見えてくる。

制作背景・エピソード

リリースノートには「Recorded Live At The Rockpalast Night」とあり、録音はライブ公演に基づく。1979年10月のドイツ・エッセンでのRockpalast出演記録が残っており、この時期のRyderが欧州のテレビ/フェス的な場で演奏していたことが確認できる。Rocktimesはこの公演の「Soul Kitchen」を、長尺で締めくくる場面として取り上げている。少なくともこの曲が、1979年のステージで大きく扱われていたことは読み取れる。

一方で、制作スタッフ、録音場所の詳細、参加ミュージシャン、プロデューサーの役割といった作品単体の情報は、今回確認できた範囲ではまとまっていない。なので、この盤については、まずRockpalastでのライブ記録を軸に見るのがいちばん確実になる。

時代の文脈

Mitch Ryderは1945年、ミシガン州ハムトラミック生まれ。1960年代にはMitch Ryder & The Detroit Wheelsのフロントマンとして成功し、1969年にはRyderとEdgar Winterらが新たなバンドThe Band Detroitを結成、1971年には同名アルバムも出している。その後、1970年代前半には商業的な勢いが落ちたものの、1978年の『How I Spent My Vacation』で活動を再開し、1979年には再び表舞台に戻っていた。

AllMusicはRyderを「Motor City rock & roll scene」の重要人物として扱っている。1979年のRockpalast出演もその延長線上にあり、この時期の彼が過去の代表曲とロック/ソウルのレパートリーを携えて活動していたことがわかる。『Rock And Roll / Soul Kitchen』は、その年のライブ記録を切り取った作品として位置づけられる。

後世への影響

この作品そのものに結びつくカバーやサンプリングの情報は見当たらない。ただ、Mitch Ryder全体については、1960年代から続くロックとソウルをまたぐ歌唱が再評価されてきた。2005年にはMitch Ryder & The Detroit WheelsがMichigan Rock and Roll Legends Hall of Fame入りし、2009年にはMitch Ryderがソロとしても同殿堂に選ばれている。

この盤は、そうした後年の評価以前に、1979年時点のRyderのライブ活動を示す記録として読むのが自然だろう。「Soul Kitchen」が終盤の見せ場として扱われたことも含め、彼の当時のステージの一端を伝える資料になっている。

なお、今回確認できた範囲では、この作品自体のチャート実績やセールス数値は見当たらない。

トラックリスト

  1. A1 Rock And Roll
  2. A2 Soul Kitchen

動画プレイリスト

公開: 2026年11月
Share
戻る

あわせて聴きたい "Rock"

toast