B-Movie - The Age Of Illusion (2013)
B-Movie『The Age Of Illusion』
B-Movieの『The Age Of Illusion』は、1980年代初頭の活動で知られる英ニューウェーヴ/シンセポップ・バンドが、2004年の再結成を経て制作したスタジオ・フルアルバムだ。スティーヴ・ホヴィントン(ボーカル、ベース)、ポール・ステイサム(ギター)、リック・ホリデイ(キーボード)、グラハム・ボフィ(ドラム)という結成時のオリジナル4人がそろってフルアルバムを録音したのはバンドの歴史上初めてであり、1985年の1stアルバム『Forever Running』以来28年ぶりのスタジオ作となった。2013年にCDとして登場し、2014年にはドイツのNo Emb BlancからLP盤もリリースされている。
制作背景と録音
制作とミックスはギタリストのポール・ステイサム自身が手掛け、英国バッキンガムシャー州ハンスロープのイーストウッド・スタジオで制作された。ステイサムはバンド解散後、元バウハウスのピーター・マーフィのソロ作品やダイド(Dido)のヒット曲「Here with Me」の共作などプロデューサー/ソングライターとして活躍しており、本作のサウンド構築を主導した。収録曲はすべてB-Movieの4人による作詞・作曲・演奏で完結している。1980年代の活動期には、1981年の『Some Bizzare Album』参加や「Remembrance Day」「Nowhere Girl」などのクラブ・ヒットで注目を集めたが、メンバーの離脱が相次ぎ、1985年の1stアルバム『Forever Running』は変則的な体制で作られていた。
時代の文脈
B-Movieは1978年に英ノッティンガムシャー州マンスフィールドで結成され、ポストパンクからシンセポップへつながる流れの中で、哀愁を帯びたシンセサイザーとソリッドなロック・アンサンブルの組み合わせで知られてきた。1980年代初頭には、デペッシュ・モード、ソフト・セル、ザ・ザらと並んでSome Bizzare周辺から現れた存在として語られることが多い。本作は、2000年代以降に進んだ80sニューウェーヴ/シンセポップ再評価の中で、オリジナル・メンバーによる正統な更新作として受け止められた。リリース元のNo Emb Blancは、ドイツのヴェーゼと英国ドンカスターを拠点にしたインディー・レーベルで、Genetic Musicの姉妹レーベルとして2009年に始まっている。
曲と評価
聴きどころとしては、表題曲「Age of Illusion」、力強いビートの「Other People's Lives」、終盤を飾るメランコリックな「Dark Lines」、躍動感のある「She's a Car Crash」などが挙げられる。ベルギーの『Peek-a-boo Magazine』は8.8/10を付け、初期のジョン・フォックスやウルトラヴォックスを思わせる哀愁に満ちたメロディを称賛した。英『Pennyblackmusic』のデイヴ・グッドウィンは「現代に向けた誠実で純粋なニューウェーヴ」と評し、ロックとエレクトロニクスの組み合わせに注目している。『This Is Not Retro』も、スティーヴ・ホヴィントンのボーカルを含めて、ロックと電子音の融合を高く評価した。
トラックリスト
- A1 Age Of Illusion
- A2 Other People's Lives
- A3 Perfect Storm
- A4 She's A Car Crash
- A5 Zeitgeist
- B1 The Dreamers
- B2 Razor's Edge
- B3 Echoes
- B4 To The Ends Of The Earth
- B5 Dark Lines
動画プレイリスト
このアーティストについて
B-Movieは、1978年にマンスフィールドで結成されたイングリッシュ・ニューウェイヴのグループだ。地元のパンクバンドThe Abortedの流れから生まれ、最...
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