E-I-E-I-O - Land Of Opportunity (1985)
E-I-E-I-O 1985

E-I-E-I-O - Land Of Opportunity (1985)

Rock Indie Rock Country Rock

E-I-E-I-O『Land Of Opportunity』

ミルウォーキー周辺のバンド、E*I*E*I*Oが1985年に出した『Land Of Opportunity』は、Steve BerlinとMark Linettが制作に関わった作品として記録されている。バンドはもともと、週末の気分転換のために始まった小さなグループで、名前もライブ予定が入って急いで必要だったためにつけたという。Steve Summersはこのアルバムについて、良いスタジオの空気が原動力になったこと、前作よりもライブ感を出したかったこと、そしてプレッシャーの少ない環境でいちばん楽しいレコードにしたかったことを語っている。

制作背景と録音時の流れ

制作面では、Los Lobosの現場でSteve Berlinと接点を持ったことが、その後の関係につながった。バンド側の回想では、Steve Berlinとの縁が活動や出演機会にも結びついていく。『Land Of Opportunity』では、Steve、Rick Szeluga、Scott、Ronのそれぞれの性格が音に反映されたとも説明されており、メンバー同士の化学反応を重視した制作だったことがうかがえる。プロデューサーとしてのSteve BerlinとMark Linettの関与は、この作品のクレジット上でも大きな要素になっている。

批評面では、J.D. ConsidineがMusician誌で、この種のカントリー風ニューウェーブは使い古された印象もあるが、このバンドは例外だと述べている。具体的には「This Time」のビートルズ的なポップ感、「Go West Young Man」のチャック・ベリー再解釈、「Get Back To Arkansas」のSo-Calカントリー感、「Blue Mountaintop」のアパラチアンな響きに触れている。AllMusicも、Steve Summersのメロディ感のある歌唱と、Rob HardingとMike Hoffmanのギターを挙げている。

時代の文脈

本作は1980年代半ばの作品で、ロカビリーやルーツ・ロックに触れながらも、同時代の流れの中で聴かれていた。AllMusicは、古い様式の模倣に寄りかからない作品として扱い、歌詞面では旅をめぐる主題が多いと記している。Billboardはこのアルバムを地域的に良い反響を得ている作品として紹介しており、当時の場では有望株として見られていたことがわかる。後年の回想では、ミルウォーキーのシーンでE*I*E*I*Oがproto-alt.country的な存在として語られ、Rank & FileやBoDeans系譜の先駆けに近い位置に置かれている。

後年の受け止められ方

大きなヒット曲や広く知られたカバーは確認されていないが、後年の回顧記事では再評価が見られる。OnMilwaukeeでは、E*I*E*I*Oが当時の重要な地元バンドとして扱われ、alt.countryの先駆けとして記憶されている。インターネット上の回想でも、BoDeansやRave-Upsに並ぶ存在として取り上げられている例がある。商業的には大きなチャート実績は見当たらず、1986年にはCash Boxの“Records to Watch”にも挙げられている。

『Land Of Opportunity』は、制作の現場でのつながりと、同時代のルーツ志向の動きの中で形になった一枚として残っている。バンドの出発点、Steve Berlinとの関係、そして複数の批評家が指摘した曲ごとの具体的な引き出しが、作品の輪郭をはっきりさせている。

トラックリスト

  1. A1 This Time
  2. A2 Hello Heartache
  3. A3 Get Back To Arkansas
  4. A4 Tear It Down
  5. A5 Me And Jesus Christ
  6. B1 Go West Young Man
  7. B2 Every Word True
  8. B3 White Lines, Blue Skies, Black Top
  9. B4 Blue Mountaintop
  10. B5 Middle Of November

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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