Gryphon - Raindance (1975)
Gryphon 1975

Gryphon - Raindance (1975)

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Gryphon『Raindance』(1975)

Gryphonの4作目『Raindance』は、1975年の英国盤としてTransatlantic Recordsから出た作品。バンド初期の中世音楽やフォークの要素を残しながら、より電気的で、曲の長さや構成にも変化が見える時期のアルバムである。Transatlantic期の最後の一枚でもあり、Gryphonの歩みの中では節目にあたる。

制作背景・エピソード

収録曲は、1975年6月から7月にかけてコーンウォールのSawmills Studiosで録音された。例外は「Wallbanger」で、これは1974年10月にロンドンのBrian Goodman’s P.L.S. Studiosで、Manor Mobileを使って録音されている。クレジット上では、Runoutsはスタンプ刻印、その他の文字部分はエッチングとされている。

制作面では、Richard Harveyの役割が大きい。AllMusicは本作について、電子楽器が前面に出ており、Harveyのキーボードがサウンドを主導していると評している。実際、彼は複数の鍵盤楽器と管楽器を担当し、作曲面でも中心的存在として扱われている。作品の中では、16分の組曲「(Ein Klein) Heldenleben」が強い曲として挙げられており、AllMusicは、Gryphonが1975年のYes北米ツアーで前座を務めた経験が、その推進力ある展開に反映されたと見ている。

ジャケット面では、裏面に「Sleeve printed and made in England by Robor」とある。

時代の文脈

Gryphonは、もともとルネサンスや中世音楽の要素をロックに持ち込んだ英国プログレ・バンドとして始まった。そこから『Raindance』では、そうした個性を保ちながら、より短い曲とロック寄りの感触へ移っている。AllMusicは本作を「より電子的で、以前ほど独創的ではない」と位置づけている。

この作品は、1975年当時のGryphonの立ち位置を示す一枚でもある。Yesのツアー前座を務めたことが記録されており、同時代の大きなプログレ・シーンとの接点があった。さらに、Gryphonはこの後、メンバー交代を経て1977年の『Treason』へ進むため、『Raindance』はバンドの転換点に置かれる作品としても見えてくる。

後世への影響

今回確認できる範囲では、『Raindance』そのものがカバーやサンプリングの対象になった例は見当たらない。いっぽうで、作品は再発や再編集を通じて聴き直されてきた。AllMusicや近年の再発情報では、Gryphon全体の再評価の流れの中で扱われている。

チャート面では、主要な順位や売上数字は確認されていない。けれども、『Raindance』は、Gryphonが初期の中世趣味から、より電気的でロック寄りの表現へ向かった時期を記録したアルバムとして、バンド史の中で重要な位置を占めている。

トラックリスト

  1. A1 Down The Dog 2:44
  2. A2 Raindance 5:37
  3. A3 Mother Nature's Son 3:08
  4. A4 "Le Cabrioleur Est Dans Le Mouchoir" 2:14
  5. A5 Ormolu 1:00
  6. A6 Fontinental Version 5:36
  7. B1 Wallbanger 3:33
  8. B2 Don't Say Go 1:48
  9. B3 (Ein Klein) Heldenleben 16:03

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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