Masaru Imada Trio +2 - Green Caterpillar (1975)
Masaru Imada Trio 1975

Masaru Imada Trio +2 - Green Caterpillar (1975)

Jazz Funk / Soul Jazz-Funk Contemporary Jazz

Masaru Imada Trio +2『Green Caterpillar』について

『Green Caterpillar』(邦題『グリーン・キャタピラー』)は、ピアニスト今田勝が率いる今田勝トリオ+2名義で、1975年にスリー・ブラインド・マイスから出たアルバム。録音は1975年1月20日と22日、東京のアオイ・スタジオで行われた。TBMのカタログではTBM-39にあたる。

制作背景・エピソード

参加メンバーは、今田勝(ピアノ、フェンダー・ローズ)、福井五十雄(ベース)、小原哲次郎(ドラム)のトリオに、渡辺香津美(ギター)と今村祐司(パーカッション)を加えた5人編成。今田は1932年東京生まれで、明治大学卒業後に会社勤めを経て音楽の道へ進み、1953年から北村英治のバンドに参加。1964年に自身のトリオを結成している。TBMには複数の録音を残しており、1973年の『Poppy』では福井五十雄、Masahiko Ozuとのトリオで録音していた。

渡辺香津美は1953年生まれで、17歳でデビュー作『インフィニット』を出し、「天才ギタリストの出現」と話題になった人物。この時期には今田勝のグループなど、国内のトップ・グループで活動していた。今田と渡辺の共演はその後も続き、1980年の『Andalusian Breeze』でも組んでいる。

レーベルのTBMは1970年6月、「日本の新しいジャズ・ミュージシャンのショーケース」として設立された。プロデューサーの藤井武と録音エンジニアの神成芳彦が、音作りと方向性を形づくったとされる。オーディオ面の良さでも知られ、鈴木勲、山本剛、ジョージ川口、日野皓正、中本マリらがここで最初のアルバムを録音している。

時代の文脈

『Green Caterpillar』は、TBMの1970年代前半のカタログに置かれる1枚。今田がフェンダー・ローズを弾き、渡辺香津美のギターとパーカッションを加えた編成で、モーダルなジャズにファンクの要素を取り入れた内容として紹介されている。TBMは130枚以上を出し、日本のジャズ・ディスク大賞を5回受賞しているレーベルでもある。

この作品は、2022年1月にフランスのLe Très Jazz Clubが再発した。同レーベルは日本のジャズを「音楽界で最もよく守られてきた秘密の一つ」と紹介している。日本では2000年にTBMのCDシリーズでも再発されている。

後世への影響・再評価

Le Très Jazz Clubは、11分を超える冒頭曲「A Green Caterpillar」のグルーヴを、ベルギーのMarc Moulinと彼のバンドPlaceboを思わせるものだと紹介している。また、今田の鍵盤については、フェンダー・ローズを使ったファンク寄りの演奏から、「Blue Impulse」や「Spanish Flower」に聴けるモーダルなスタイルまで幅があるとしている。

今田勝はその後、1984年にフュージョン・バンドNow'inを結成し、ジョージ・ムラーツ、マイケル・ブレッカー、グローヴァー・ワシントン・ジュニアら海外ミュージシャンとも共演した。2025年5月30日に93歳で亡くなっている。渡辺香津美は1979年に坂本龍一、矢野顕子、村上"ポンタ"秀一らと「キリンバンド」を組み、同年秋にはイエロー・マジック・オーケストラのワールド・ツアーにも参加した。

オリジナル盤の案内では、初回プレスにTBMブックレットが付属し、輸出盤(USA、ヨーロッパ)にはインサート・シートが付いていたとされる。

トラックリスト

  1. A1 A Green Caterpillar 11:24
  2. A2 Straight Flash 10:27
  3. B1 Blue Impulse 10:28
  4. B2 Spanish Flower 11:15

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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