Minnie Riperton - Stay In Love (1977)
Minnie Riperton『Stay In Love』
1977年にEpicから出たミニー・リパートンの通算4作目のスタジオ・アルバム。副題は「A Romantic Fantasy Set to Music」。カタログ番号はPE 34191で、Epicからの最後の作品となった。1970年代半ばのミニーの音楽的な挑戦を刻んだ一枚であり、後年の再評価でも重要なタイトルとして愛されている。
制作背景・エピソード
制作面では、これまで共同制作を担ってきた夫リチャード・ルドルフがプロデュースを退き、ソングライティングに専念したことが大きな転換点となった。新たなプロデューサーとして起用されたのは、モータウンでジャクソン5などを手掛けたフレディ・ペレン。作家陣にはスティーヴィー・ワンダー、リオン・ウェア、マーロ・ヘンダーソンらの名が並ぶ。「Stick Together」はスティーヴィー・ワンダーとの共作、「Can You Feel What I'm Saying?」はリオン・ウェアとの共作としてクレジットされている。
また、ミニーは1976年に乳がんの手術を公表しており、病と向き合いながら生命力と音楽への情熱を注ぎ込んだ意欲作でもある。録音はTotal Experience Recording Studioで行われ、ストリングスとホーンはUnited Western Studios、さらに「Young Willing And Able」と「Oh Darlin'...Life Goes On」のホーンはParamount Recording Studiosで録音された。マスタリングはArtisanが手掛けている。
時代の文脈
1970年代中盤のディスコ・ブームの中で、従来のオーケストラルなソフト・ソウル路線から、よりフロア映えする洗練されたディスコ/ファンク路線へと舵を切った。フレディ・ペレンによるタイトなグルーヴと、ミニーの代名詞である5オクターブの音域、そして超高音のホイッスル・レジスターが見事に融合している。
先行シングルとなった「Stick Together」は、弾むベースラインとホーン・セクションにミニーのホイッスル・ボイスが絡むキラー・チューンで、米ビルボードのダンス・クラブ・チャートで23位(ブラック・シングル57位)を記録。リオン・ウェアのエッセンスが香るメロウな「Can You Feel What I'm Saying?」や、爽快なミッドテンポの「Wouldn't Matter Where You Are」など、華やかなディスコ・サウンドと彼女特有の愛らしいヴォーカルが高い次元で調和している。
後世への影響
発売当時は前々作『Perfect Angel』のバラード路線とのギャップもあり商業的なチャート成績は控えめだったが、1990年代以降、レア・グルーヴやフリー・ソウルの視点から急速に再評価が進んだ。「Wouldn't Matter Where You Are」や「Young Willing And Able」はDJスピナやテオ・パリッシュら世界的DJによってプレイされ、ダンス・クラシックスやガラージの文脈でも熱狂的な支持を集める隠れた名盤として定着している。
トラックリスト
- A1 Young Willing And Able 3:44
- A2 Could It Be I'm In Love 4:17
- A3 Oh Darlin'...Life Goes On 3:50
- A4 Can You Feel What I'm Saying? 4:17
- A5 Gettin' Ready For Your Love 3:38
- B1 Stick Together 6:18
- B2 Wouldn't Matter Where You Are 4:00
- B3 How Could I Love You More 4:05
- B4 Stay In Love 3:16
動画プレイリスト
このアーティストについて
Minnie Ripertonは、アメリカのR&B/ソウル歌手、ソングライター、レコーディング・アーティスト。1947年11月8日にイリノイ州シカゴで生まれ、197...
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