Roxy Music - Country Life (1974)
Roxy Music『Country Life』日本盤再発について
Roxy Musicの4作目『Country Life』は、1974年11月に出たオリジナル作品で、この日本盤は1977年にPolydorからリリースされたもの。録音はロンドンのAir Studiosで1974年夏に行われ、クレジット上はE.G. Music Ltd. © 1974、℗ 1974 E.G. Records Ltd.となっている。日本盤には英語歌詞のプリント・インナー・スリーブと、日本語の歌詞・ライナーノーツを載せた4ページのブックレットが付属する。
制作背景と録音
本作は『Stranded』に続く中期Roxy Musicの流れの中で制作されたアルバム。ウェブ上の情報では、ベースにジョン・ガスタフソンが参加し、制作は長年の協力者クリス・トーマスが担ったとされる。収録曲の中では、冒頭の「The Thrill of It All」が“US市場も意識した”大作として語られており、「All I Want Is You」や「A Really Good Time」もあわせて、ロックの推進力とポップ感覚を併せ持つ曲群として紹介されている。録音時期が1974年夏と明記されている点も、このアルバムの成立を追ううえで大きい。
発売時にはジャケットが大きな話題になり、英国では宣伝が強化され、米国では差し替え版も用意された。今回の日本盤についても、スリーブ違いがあり、この盤はEveline Grunwaldの白い未修整のパンティーが写る版にあたる。もう一方はグレーの修整版とされている。
時代の文脈
1974年の英国ロックは、プログレッシブ・ロックや大規模なアルバム市場が強かった時期。そうした中で『Country Life』は、Roxy Musicがアート・ロックの前線にいながら、よりストレートで推進力のある方向へ寄っていった作品として位置づけられている。評論では、1974〜75年ごろを境にRoxy Musicの音像が「より洗練され、滑らかになった」とされていて、この作品はその転換点に置かれている。
バンドのキャリアの中では、初期の実験性を残しながら、Bryan Ferryの作家性と商業性が強く結びついた段階の代表作として扱われている。実際、英国ではアルバム・チャート3位、米国ではRoxy Musicとして初めてBillboard 200のTop 40入りを記録し、シングル「All I Want Is You」も英国12位を記録した。
後年の再評価
直接的なカバーやサンプリングの例までは今回の情報では挙がっていないが、後年の回顧では、このアルバム・アートが90年代以降のファッション写真やポップの視覚文化を先取りしたものとして語られている。作品そのものも、Roxy Musicの中でも特に評価の高い一枚として再評価が続いている。
AllMusicは本作を「非常に刺激的な曲に満ち、Roxy Musicが最も生気にあふれていた時期の一枚」と評し、The Guardianのピーター・ウォーカーは「The Thrill of It All」をアルバム随一の有名曲として挙げている。こうした評価が示すように、『Country Life』は楽曲単位でも語られ続けているアルバムだ。
トラックリスト
- A1 The Thrill Of It All 6:21
- A2 Three And Nine 4:01
- A3 All I Want Is You 2:54
- A4 Out Of The Blue 4:46
- A5 If It Takes All Night 3:09
- B1 Bitter-Sweet 4:50
- B2 Triptych 3:09
- B3 Casanova 3:22
- B4 A Really Good Time 3:44
- B5 Prairie Rose 5:11
動画プレイリスト
このアーティストについて
Roxy Musicは、1970年にイングランドで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、ボーカルとソングライティングを担ったBryan Ferryと、ベーシ...
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