Rudolf Hecke - God Is Dog Spelled Backwards (1989)
Rudolf Hecke『God Is Dog Spelled Backwards』
ベルギーのポップ/ロック・アーティスト、Rudolf Heckeの1989年作『God Is Dog Spelled Backwards』は、本人の初ソロ作として位置づけられるアルバムだ。1961年生まれのHeckeは1982年に音楽活動を始め、Company Of Stateなどを経てこの作品へ至った。後年の本人サイトでは、このタイトルがのちのプロジェクト名「God=doG」にもつながっていることが示されている。
制作背景・エピソード
この作品について、録音の細かな経緯や制作時の出来事、曲ごとの着想、参加ミュージシャンやプロデューサーの役割を詳しく伝える一次情報は多くない。確認できる範囲では、1989年のソロ盤として登場し、タイトルそのものが後年まで残るキーワードになった点が大きい。2025年の再始動時の記事では、このアルバムの記憶が彼のキャリア全体に影響を与え続けたとされている。
盤面の表記には、裏ジャケットのラベル表記が「Integrity 003」、小さなスタンドアップ側には「N° IR 003」とある。リリース国はベルギーで、盤面には「Made in Belgium」と記されている。
時代の文脈
1980年代後半のベルギー・シーンで、Heckeはニューウェーブ/ダークポップの流れの中にいた人物として紹介されている。ソロ以前の活動に加え、その後もライブの場を広げ、ユースクラブやフェスティバルで演奏を続けたほか、Iggy Pop、The Sugarcubes、The Triffids、Einstürzende Neubauten、SPK、Peter Hammill、Bob Geldof、Björkらのサポートも務めている。
同時代のベルギーでは、De MorgenがこのLPを「1989年の最優秀ベルギー・アルバム」に選出し、HumoはHeckeを「フランダースのNick Cave」と評したという記録が残る。こうした評価は、彼が当時のベルギーのオルタナ/ダークなロックの文脈で注目されていたことを示す材料になっている。
後世への影響
後年の動きとしては、本作のタイトルが復帰プロジェクト「God=doG」に引き継がれている点が重要だ。近年の再発・再紹介でも、1989年作『God Is Dog Spelled Backwards』はHeckeの現在の活動の起点として繰り返し参照されている。カバー、サンプリング、明示的な影響関係については、今回確認できた範囲では具体例は出ていない。
補足
作品そのものの詳細な批評は多くないが、後年の紹介ではHeckeの音楽性が「dark」「atmospheric」と形容され、2025年の新作はThis Mortal Coilに近い雰囲気とも評された。「The Fear」にはThe Cure的な感触があるという記述もある。『God Is Dog Spelled Backwards』についても、こうした文脈の中で語られてきた一枚だ。
トラックリスト
- A1 A Loss 5:49
- A2 Bring Him Down 3:07
- A3 The Children Of Elm Street 5:24
- A4 Guardian Angel 5:19
- A5 One Last Summer 2:45
- A6 God=Dog Spelled Backwards 0:04
- B1 Eyes Of Crows 4:27
- B2 Together 3:48
- B3 In Every Mind Some Rain Must Fall 3:47
- B4 It's A Shame 2:55
- B5 An Awful Gift 4:07
- B6 Dream Of Nico 4:54
動画プレイリスト
このアーティストについて
Rudolf Hecke(ルドルフ・ヘッケ)は、1961年生まれのベルギー出身のミュージシャン、ソングライター、音楽プロデューサー、作家である。1982年に音楽...
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