The Budos Band - The Budos Band (2005)
The Budos Band『The Budos Band』
The Budos Bandのファースト・アルバム。2005年11月にDaptone Recordsから出た、バンド名を冠したセルフタイトルの初作で、スタテンアイランド出身のインストゥルメンタル・ファンク/アフロビート・バンドとしての出発点を記録した一枚だ。ブルックリンのFort Greeneにあったクラブ「The Five Spot」で、AntibalasのMartín Pernaが主催していたジャムセッションをきっかけにメンバーが集まり、バンドが結成された。
制作背景・エピソード
録音とミックスは、ブルックリン・ブッシュウィックのDaptone Studios、別名House of Soulで実施された。エンジニアはレーベル共同設立者のGabriel RothがBosco Mann名義で担当。ヴィンテージのアナログ機材とテープを駆使して制作され、レコードのノートにも「Recorded and Mixed at DAPTONE STUDIOS, Bushwick, Brooklyn.」と刻まれている。収録曲では、The Budos Bandのオリジナルに加えて、Sly & The Family Stoneの「Sing A Simple Song」の重厚なインスト・カバー、さらにMahmoud Ahmedの歌唱で知られるSamuel Belay作曲のエチオピアン・ジャズ曲「Aynotchesh Yererfu」のカバーも収録。アフロ・ソウルやエチオピア音楽、70年代アメリカン・ファンクが渾然一体となったバンドのルーツを提示している。
参加メンバーは流動的な編成ながら、David GuyとAndrew Greeneのトランペット、Cochemea Gastelumのテナーサックス、Jared Tankelのバリトンサックス、Dame RodriguezとVincent Balestrinoのパーカッション、Thomas Brenneckのギター、Robert Lombardoのコンガ、Mike Dellerのオルガン、Daniel Foderのベース、Brian ProfilioとJohn Carbonella Jr.のドラムらが土台を支えた。
時代の文脈
2000年代初頭から中盤にかけて、Daptone RecordsはSharon Jones & The Dap-KingsやAntibalas、Lee Fieldsらとともにヴィンテージ・ソウル/ファンクの復権を牽引していた。その初期カタログの中で、本作は看板級の位置を占める作品だ。ボーカルを立てず、10人以上の大所帯による完全なインストゥルメンタル編成を貫き、フェラ・クティ直系のアフロビート、エチオピアン・ジャズ、ラテン・パーカッション、The Metersに代表される70年代のハード・ファンクを融合させた。
まるで70年代のブラックスプロイテーション映画やスパイ映画の未発表サントラのような、埃っぽく緊迫感に満ちたシネマティックなサウンドも際立つ。曲ごとでは、「Budos Theme」のホーン・リフと推進力あるビート、「Ghost Walk」の妖しいギター・リフとオルガン、「Up From The South」の重厚なリズム隊のうねりなど、全員が一丸となったグルーヴが全編を貫き、AllMusicやPopMattersからも2000年代ヴィンテージ・ファンクの傑作として高く評価された。
後世への影響
このアルバムの成功で、The Budos BandはDaptoneの代表的なアクトとして定着。のちの作品では、Black Sabbathなどのヘヴィ・メタルやサイケデリック・ロックの要素を取り込んだ独自の「ヘヴィ・アフロ・ファンク」路線へ進むが、その礎となったのがこのデビュー作だ。ギタリストのThomas Brenneckは後にMenahan Street Bandを始動し、「Roc Boys」がJay-Zにサンプリングされる楽曲を生み出したほか、Amy Winehouse、Mark Ronson、Charles Bradleyらの制作でも重要な役割を担っていく。
アンダーグラウンドのDJやファンク/レアグルーヴのリスナーのあいだで熱狂的な支持を集め、Daptone初期を代表するロングセラーとして愛され続けている。
トラックリスト
- A1 Up From The South 3:26
- A2 T.I.B.W.F. 2:40
- A3 Budos Theme 3:09
- A4 Ghost Walk 2:13
- A5 Monkey See, Monkey Do 6:01
- B1 Sing A Simple Song 3:18
- B2 Eastbound 3:43
- B3 Aynotchesh Yererfu 3:13
- B4 King Charles 3:09
- B5 The Volcano Song 2:50
- B6 Across The Atlantic 3:28
動画プレイリスト
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The Budos Band "Up From The South"
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The Budos Band "TIBWF"
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The Budos Band "The Volcano Song"
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The Budos Band "Sing A Simple Song"
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The Budos Band "Monkey See Monkey Do"
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The Budos Band "King Charles"
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The Budos Band "Ghost Walk"
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The Budos Band "Eastbound"
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The Budos Band "Budos Theme"
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The Budos Band "Aynotchesh Yererfu"
このアーティストについて
The Budos Band(ザ・ブードス・バンド)は、2005年にアメリカ・ニューヨーク州スタテンアイランドで結成されたインストゥルメンタル・ファンク/アフ...
The Budos Band のプロフィール・作品一覧