Tiger Moth Tales - A Song Of Spring (2022)
Tiger Moth Tales 2022

Tiger Moth Tales - A Song Of Spring (2022)

Rock Prog Rock Symphonic Rock

Tiger Moth Tales『A Song Of Spring』

Tiger Moth Tales名義での7作目のスタジオ作として2022年3月4日に発表された『A Song Of Spring』は、Pete Jonesによる個人プロジェクトの延長線上にある作品だ。2022年盤はUKのPlane Groovyからのリリースで、300枚限定。シングルジャケットに2ページのカラー歌詞インサート、ポリライナー付きLPスリーブを収めた再封可能なクリアスリーブ仕様で出ている。

制作背景・エピソード

Pete Jonesはこの作品を、2017年の『The Depths Of Winter』に続く“季節もの”の第2弾として位置づけている。本人は、前作の冬盤が偶然の産物に近かったのに対し、今回は「春」をテーマにする時期が来たと感じ、明るい作品を作りたかったと述べている。内容面では、世界各地の物語や伝承を織り込み、希望と再生を主題に据えている。

制作の面で目立つのは、CamelのAndy Latimerが「Light」でギターを担当している点だ。Jonesは以前から共演を望んでいたが、この作品で実現したという。また、歌詞の一部はJohn Holdenとその妻Libbyが補筆しており、Jonesは歌詞が遅れていた部分を助けられたとしている。「Holi」ではJohn Holdenが録音とプロデュースを担当し、鍵盤とプログラミングも手がけた。さらに、マスタリングとアートワークもJohn Holdenの仕事。作品全体の演奏、録音、プロデュースは基本的にJones自身によるものだ。

時代の文脈

2022年初頭のPete Jonesは、Tiger Moth TalesだけでなくCamel、Red Bazar、Steve Hackett周辺でも活動するマルチ奏者として知られていた。本作は、その多忙な活動の中にある個人プロジェクトとして出てきた1枚でもある。レビューでは、ネオプログレ寄りの作風を保ちながら、メロディ重視の構成で、フルバンド的な大曲と短い小品を織り交ぜている点が触れられている。

同時期の作品としては、パンデミック後の空気の中で「再生」や「新しい始まり」を掲げる点が注目されていた。とはいえ、ここで確認できるのは、そうしたテーマを持つ作品として2022年に発表された、という事実まで。作品の構成については、Bandcamp上で「大きなプログレ的展開」「音風景」「感情の振幅」を持つと説明されている。レビュー執筆者のWolfram Ehrhardtは、メロディが豊かでフルート的な響きやサックスが変化をつける一方、驚きや前作との差異はやや乏しいと評し、総合点を9/15としている。

収録曲の中では、「Light」がAndy Latimer参加曲として特に目を引く。加えて、「Holi」の制作にはJohn Holdenが深く関わっており、アルバム内でも制作体制の違いが見える曲になっている。

チャート実績や売上数字については、確認できた範囲ではレビュー評価9/15点のみが挙がっている。限定300枚のLPという物理盤の仕様も含めて、2022年のTiger Moth Talesの活動を具体的に示す1枚になっている。

トラックリスト

  1. A1 Spring Fever 6:52
  2. A2 Forester 7:51
  3. A3 Dance 'Til Death 10:20
  4. B1 Holi 2:46
  5. B2 The Goddess And The Green Man 2:39
  6. B3 Mad March Hare 4:00
  7. B4 Rapa Nui 7:34
  8. B5 Light 8:20

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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