Uno - Uno (1974)
Uno 1974

Uno - Uno (1974)

Rock Prog Rock

Uno『Uno』

1974年にオリジナルが出た『Uno』は、Osannaの分裂を受けて生まれたユニット、Unoの唯一作として知られるアルバムだ。中心にいたのはElio D’AnnaとDanilo Rusticiで、そこにドラマーのEnzo Vallicelliが加わって結成された。ロンドンで録音され、Dennis MacKayがプロデュースと共同ミックスを担当。作詞にはN.J. Sedgwick、さらにLiza Strikeも参加している。

制作背景・エピソード

結成の経緯は明快で、Osannaの録音中に音楽性の対立が表面化した流れのなかから独立している。1973年末に3人編成で動き出し、ロンドンでのレコーディングへ進んだ。制作面では、N.J. Sedgwickの作詞とDennis MacKayの関与が大きく、Liza Strikeの参加もこの作品の重要な要素になっている。Liza Strikeは『The Dark Side of the Moon』に関わった歌手として紹介されており、制作陣の顔ぶれからも国際色の強いアルバムであることがわかる。

作品紹介では、英語詞4曲とイタリア語詞3曲で構成され、曲名では「I cani e la volpe」が目立つとされている。録音はスタジオ作業に重きが置かれ、3人編成ではライヴで満足のいく結果が得にくかったため、後のライヴ活動ではDanilo Rusticiの兄弟であるGabriele Rusticiがギターとベースで補強に入った。この拡張編成が、のちのNovaへつながるきっかけになったという。

時代の文脈

1974年のイタリアン・プログレの中では、UnoはOsannaの系譜にありながら、別の方向を選んだグループとして扱われている。紹介記事では、Late Osanna期の『Landscape of Life』時代に近い要素を持ちながら、よりブリティッシュ寄りの音像へ寄った作品として触れられている。Kakerecoは本作を「ヘビネスさと美しさが同居した傑作」と評し、同じくOsanna周辺から生まれたCittà Frontaleとは対照的に、Unoは英国録音と英国的なサウンドを選んだと整理している。

また、John’s Classic Rockは録音の仕上がりを「なめらかで、プロダクションが非常に丁寧」と述べ、楽曲面では英米ロックへの敬意がありつつ、イタリア的な劇性も残ると見ている。JazzRockSoulは「Goodbye Friend」を、オルガンとアコースティックな導入からLiza Strikeの言葉のないボーカル・クライマックスへ進む曲として紹介しており、構成の見せ方に注目が集まっている。

後世への扱い

明確なカバーやサンプリングの記録は見つかっていないが、再発盤や紹介記事では「唯一作だが重要盤」として扱われている。後年の再評価は強く、イタリアン・プログレの文脈で語られる機会が多い作品になっている。1980年の盤はオリジナル1974年作の再登場にあたり、Fonit Cetraの再発として流通したものだ。レーベルの資料では、1989年以降の再発や1991〜92年の再プレス、1992年頃のバーコード導入などの流れも整理されているが、この盤は1980年のリリースとして記録されている。

盤面のノートとしては、1st side labelにSIAEスタンプがあることが挙げられる。オリジナル作と再発盤の関係を追ううえでは、こうした細部も手がかりになる。

トラックリスト

  1. A1 Right Place
  2. A2 Popular Girl
  3. A3 I Cani E La Volpe
  4. A4 Stay With Me
  5. B1 Uomo Come Gli Altri
  6. B2 Uno Nel Tutto
  7. B3 Goodbye Friend

動画プレイリスト

公開: 2026年11月
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