Various - Circus Days Volume Four (UK Psychedelic Obscurities 1967-72) (1991)
Various『Circus Days Volume Four (UK Psychedelic Obscurities 1967-72)』
1991年にUKの Strange Things から出たコンピレーションLPで、カタログ番号は STZ 5008。『Circus Days』シリーズの第4弾として組まれた一枚で、タイトル通り、1967年から1972年にかけての英国産サイケデリア周辺の曲を集めた編集盤だ。レーベルのプロフィールにある「Library of Lost and Rare Recordings」という言葉どおり、埋もれた録音を拾い上げる企画の流れの中に置かれている。
制作背景・エピソード
この作品は、Strange Things が1990年前後に続けていた『Circus Days』シリーズの一作として発売された。シリーズの流れでは、1990年の第2弾、1991年の第3弾に続くかたちで登場しており、同レーベルが継続的に英国サイケ/ポップ・サイケ系の珍盤を編んでいたことがわかる。作品そのものについては、制作秘話や参加プロデューサーの詳細までは確認できないが、裏ジャケットには「groovy mystery track from 1969」としてB9が記載されている。収録曲の一部をあえて匿名性のある表記で扱っているのが、この盤の特徴のひとつだ。
また、盤面には「Manufactured in the U.K.」とあり、1991年時点の英国盤コンピとして流通したことがはっきりしている。オリジナル盤は1991年の初出で、のちの再発ではなく、この年にシリーズの一枚として世に出たタイトル。
時代の文脈
収録対象の年代は1967〜72年。英国ではサイケデリアが広がった時期から、より内省的で実験的なポップや初期プログレへ移っていく流れのなかにあたる。『Circus Days』シリーズは、その過渡期に生まれた商業的には前面に出にくかった曲をまとめる企画として動いていた。1991年という発売時期も、60年代英国ポップの再発や再発見が進んでいた時期に重なる。後年、シリーズ全体は『Circus Days: The Complete Series Volumes One-Six』として統合盤に引き継がれており、単発の企画ではなく、まとまったアーカイブとして扱われたことがわかる。
後世への扱い
作品単体でのカバーやサンプリング、特定アーティストへの直接的な波及については、今回確認できた範囲では資料が限られている。ただしシリーズ全体は2010年の統合盤へつながっており、60年代後半から70年代初頭の英国サイケ/ポップ・サイケを掘り起こすコンピレーションとして再整理された。配信やデータベース上では、Pop Rock、Psychedelic Rock、Prog Rock といった分類で扱われることがあり、曲ごとの出自を追う楽しみが残る編集盤として流通している。
主要チャートでの実績は見当たらず、売れ筋のヒット作というよりは、コレクター向けの再発・編集盤としての性格が強い。とはいえ、裏ジャケットに「groovy mystery track from 1969」を置くあたり、シリーズが持っていた“知られざる録音を拾う”姿勢ははっきりしている。
トラックリスト
- A1 Cat's Pyjamas Virginia Water
- A2 Jerusalem Kamakazi Moth
- A3 Kate Shout It
- A4 Opus Baby, Come On
- A5 Andromeda Go Your Way
- A6 Bent Frame Fairylights
- A7 The Answers Tawney Wood
- A8 Juan & Junior To Girls
- A9 Cardboard Orchestra Yes I Heard A Little Bird
- B1 Broken Toys Broken Toys
- B2 Shubert Until The Rains Come
- B3 Temple Row King & Queen
- B4 Jon Isherwood Apple Pie
- B5 Peter & The Wolves Little Girl Lost And Found
- B6 Peter Janes Go Home Ulla
- B7 The Cortinas Phoebe's Flower Shop
- B8 Tuesdays Children She
- B9 Rita Sexologie