Flaming Youth - Ark 2 (1969)
Flaming Youth『Ark 2』
Flaming Youthの『Ark 2』は、1969年に制作されたコンセプト・アルバムで、のちに1986年にオランダでFontanaから再発された盤。フィル・コリンズ、ロニー・キャリル、ブライアン・チャットン、ゴードン“フラッシュ”スミスの4人は、もともとHickoryとして活動していたところを、ソングライターデュオのケン・ハワードとアラン・ブレイクリーに見出され、この作品に取り組むことになった。盤面には〈Made in Holland〉、裏ジャケットには〈also playable on mono〉、ゲートフォールドには〈© Lynn Music 1969〉の表記がある。
制作背景・エピソード
録音は1969年7月から9月にかけて、ロンドンのDe Lane Lea Musicで行われた。プロデュースもハワード&ブレイクリーが担当している。作品は「死にゆく地球を離れて宇宙へ脱出する」という筋立ての組曲的な内容で、同年10月には先行シングル「Guide Me, Orion」が発売された。アルバムはそのシングルに続く形で世に出た。若い4人組が、作家チームの構想を受けてコンセプト・アルバムを組み上げた点が、この作品の出発点になっている。
時代の文脈
1969年の英国では、プログレッシヴ・ロックやコンセプト・アルバムが存在感を増していた。その流れの中で、『Ark 2』も位置づけられている。後年の回顧では、Genesis初期作『From Genesis to Revelation』と並べて語られることがあり、Phil CollinsのキャリアではGenesis加入直前の前史として扱われることが多い。発売当時、英チャートでは先行シングル「Guide Me, Orion」が入ったとされるが、アルバム全体の大きな商業的成功には結びつかなかった。
当時の評価
同時代の『Melody Maker』は、この宇宙脱出を題材にした組曲を「非常に見事にできている」と評し、歌詞の切れ味や親しみやすい旋律を挙げている。別の評では、アルバム全体を「sophisticated pop」と捉え、効果音の使い方や、商業性と構成美の両立に触れている。こうした受け止め方が残っているのも、『Ark 2』の記録として興味深いところだ。
盤の情報について
今回の1986年オランダ盤は、Fontanaのカタログ番号822 654-1で出ている再発盤。オリジナルの1969年盤とは発売時期が異なり、盤面やジャケットの表記も再発盤としてのものが確認できる。レーベルはFontana、LCは0211。
『Ark 2』は、Flaming Youthという短命なバンドの中で、録音時期、制作体制、先行シングル、そしてPhil Collinsの前史という要素がまとまって残る作品になっている。
トラックリスト
- A1 Guide Me, Orion 3:15
- A2 Earthglow 2:52
- A3 Weightless 2:35
- The Planets 13:50
- B1 Changes 5:47
- B2 Pulsar 3:08
- B3 Space Child 5:47
- B4 In The Light Of Love 3:32
- B5 From Now On (Immortal Invisible) 5:06
動画プレイリスト
このアーティストについて
Flaming Youth(フレイミング・ユース)は、1969年から1970年にかけて活動したイギリスのロック・バンドだ。プログレッシブ・ロック、サイケデリック...
Flaming Youth のプロフィール・作品一覧