Aguaviva - Cosmonauta (1972)
Aguaviva 1972

Aguaviva - Cosmonauta (1972)

Rock Prog Rock Avantgarde

Aguaviva『Cosmonauta』

Aguavivaの『Cosmonauta』は、1971年発表の約25分・全4曲からなるコンセプト作で、主題は「人間と宇宙の関係」に置かれている。スペインのフォーク/ポエトリー路線で知られたグループが、朗読とオーケストレーションを前面に出し、通常の歌の形から大きく離れた作品へ踏み込んだ一枚だ。全体は「Estallido(爆発)」の連作として組まれており、歌唱というよりも声の配置と管弦楽の動きが中心にある。

制作背景・エピソード

Aguavivaは1967年、José Antonio Muñozを中心に結成され、初期にはプロデューサーのManolo Díazが関わった。1970年以降はPepe Egeaが主な作曲・編曲を担い、『Cosmonauta』でもその流れの延長にある制作が行われている。本作は12人編成の大所帯グループによる作品で、広いオーケストラを伴いながら、クラシック現代音楽や音声詩に近い方向へ進んだとされる。録音はマドリードのStudios Celadaで行われた。2005年盤はゲートフォールド・スリーブ仕様で、インサート付きの限定盤として出ている。

曲の構成については、各曲が「Estallido(爆発)」の連作であること、朗読や女性のオペラ的な声が前に出ることが伝えられている。Julián Moleroは本作を「驚き」に満ちた異形の作品として捉え、朗読、女性のオペラ的な声、オーケストラが主役になる点を強調した。Óscar Carreraも、SchönbergやLigetiの気配を持つ作品として触れている。

時代の文脈

Aguavivaは1969年の結成以来、社会性の強いフォーク/ポエトリー路線で注目され、初期にはラファエル・アルベルティやガルシア・ロルカの詩を曲にしていた。『Cosmonauta』はその流れの中で、より前衛的でオーケストラ的な方向へ振れた作品として位置づけられている。後続作『La casa de San Jamás』が1972年に出るため、『Cosmonauta』はAguavivaのキャリアの中でも、かなり特異な位置にある一枚だ。

同時代のスペインのポピュラー音楽の中で、ポップの枠を大きく外れた作品として語られており、当時のシーンの中でもかなり遠い地点にあるものとして扱われている。初出時は大きな商業的成功にはつながらず、シングルも切られていないとされる一方、別資料では1,000枚の初回が数日で売り切れたという記述もある。

後世への影響

直接的なカバーやサンプリングの記録は多くないが、後年のヒップホップ文脈では『Cosmonauta』由来の音声素材が使われた例が語られている。Erik Urano & Zar1はこの盤を「宇宙感のある、実験的な音楽劇」として参照していたとされる。作品そのものが、再発見されてサンプリング源として扱われるタイプの再評価を受けている点は、この盤の後年の動きとして押さえておきたいところだ。

2005年のWah Wah Records盤は、オリジナルの1971年盤を後年に再発したもの。録音地やゲートフォールド仕様、インサート付きという体裁で紹介されている。

トラックリスト

  1. A1 Estallido Del Miedo
  2. A2 Estallido De La Luz
  3. B1 Estallido De La Maquina
  4. B2 Estallido Del Silencio

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Aguaviva

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Aguaviva(アグアビバ)は、1960年代末にスペインのマドリードで結成されたフォーク・プログレッシブ/アヴァンギャルド・ロック・グループだ。創設メ...

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