Andy Summers - Charming Snakes (1990)
Andy Summers 1990

Andy Summers - Charming Snakes (1990)

Jazz Jazz-Rock

Andy Summers『Charming Snakes』

アンディ・サマーズの『Charming Snakes』は、1990年にヨーロッパで出たアルバム。ポリスで知られる英国人ギタリストが、ソロ作の中で別の方向へ踏み込んだ1枚として整理しやすい作品だ。1986年にロサンゼルスで制作を始めた流れから生まれ、前作『I Advance Masked』のような純インスト路線から少し離れ、曲としての輪郭を前に出す作りへ進んでいる。

制作背景と参加ミュージシャン

制作の核にいたのは、プロデューサー兼共同作曲者のデヴィッド・ヘンシェル。サマーズは「基礎を録ってから、歌やメロディを詰める」方法が、ポリス時代に近かったと回想している。打ち込みではLinnやGreengateを使い、生ドラム的なサンプルも扱っているが、ギター・シンセはほとんど使わず、質感の補強に回したという。機材面では、古いMusic Manアンプや限界ぎりぎりのFender Princetonが重要だったとされる。

参加ミュージシャンも注目点で、ハービー・ハンコック、スティング、ビル・エヴァンス、チャド・ワッカーマンらが加わっている。こうした布陣が、作品の中での演奏の組み合わせに幅を与えている。DownBeatのビル・ミルコウスキーは、ワッカーマンの強いバックビートとビル・エヴァンスのサックスがサマーズを押し出していると述べ、「Mexico 1920」や「Big Thing」でのギターを印象的な箇所として挙げている。

時代の文脈

1980年代末から1990年初頭のサマーズは、ポリス解散後にギタリストとして何を出すかが問われていた時期にいる。『Charming Snakes』は、アンビエント/ニューエイジ寄りだった前2作から、よりエネルギーの強いジャズ・ロック/フュージョンへ寄った転換点として扱われている。サマーズ自身も、ポリス的なリズム感が完全に消えていないことを認めつつ、この作品はポリス以上にロック寄りのレコードだと語っている。

批評では、AllMusic系の紹介で「強いジャズ・ロック作品」とされ、エレキの前面に出るソロから繊細な色彩まで幅があると評された。一方でTrouser Pressは、サマーズが歌と歌詞に踏み込んだことに批判的で、演奏力を損なっていると見ている。つまり、評価の焦点は演奏、曲作り、歌の扱いに分かれている。

リリース時の形と補足

この盤はヨーロッパ盤で、レーベルはPrivate Music、表記は210 712。スリーヴ裏には「Printed in Germany by TOPAC」、レーベル面には「Made in Germany」とある。ランアウトはスタンプ刻印。チャート実績については主要チャートでの上位進出は確認されていないが、DownBeatで好意的に扱われ、Music Hound系でも高く見られている。

トラックリスト

  1. A1 Mexico 1920 4:00
  2. A2 Charming Snakes 5:14
  3. A3 Big Thing 7:07
  4. A4 Rainmaker 6:18
  5. A5 Charis 3:19
  6. B1 Mickey Goes To Africa 4:53
  7. B2 Innocence Falls Prey 2:45
  8. B3 Passion Of The Shadow 5:10
  9. B4 Monk Gets Ripped 3:57
  10. B5 Easy On The Ice 4:34
  11. B6 The Strong & The Beautiful 3:49

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Andy Summers

Andy Summers

Andy Summersは、1942年12月31日にイングランド・ランカシャー州ポールトン=ル=フィールドで生まれたイギリスのギタリストだ。ロックを軸に活動しな...

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