Arnold Bean - Cosmic Bean (1971)
Arnold Bean『Cosmic Bean』について
Arnold Beanの『Cosmic Bean』は、1971年にUSのSSS Internationalからリリースされた作品で、録音時代の空気がそのまま伝わってくるような1枚だ。クレジット上のメンバーはMichael GuthrieとHerb Guthrieで、アーティスト表記としてはArnold Bean名義になっている。ジャンルはRock、スタイルとしてはFolk RockとPsychedelic Rockに位置づけられている。
SSS InternationalはShelby Singleton Jr.が1966年に立ち上げたUSレーベルで、シングル中心の印象もあるが、この時期にはロックやソウル周辺の作品も手がけていた。そうしたレーベルの中で出たアルバムとして見ると、『Cosmic Bean』は1971年という時代感をよく映すタイトルだ。
作品の位置づけ
Arnold Beanのプロフィール情報は多くないが、この作品は少なくとも1971年時点での代表的な記録として捉えやすい。アーティスト名義とクレジットの関係を見ても、個人作家性と演奏者のまとまりが前に出るタイプの作品として読める。
フォークロックの流れを土台にしながら、サイケデリック・ロックの要素が加わることで、当時の米国ロックに見られる曲作りと音の広がりが意識されている印象だ。大きな商業ヒット作として語られるタイプではないが、70年代初頭のロックの断面を知るうえで、こうしたローカルな一枚は見逃しにくい。
同時代とのつながり
1971年のUSロックは、60年代後半のサイケデリックの余韻を残しつつ、より楽曲重視の方向へ移っていく時期でもある。『Cosmic Bean』も、その流れの中で聴かれる作品だろう。フォークロック寄りの作りと、サイケデリックな響きの両方があることで、同時代のアメリカン・ロックの中でも、バンド感と曲の個性の両面が見えやすい。
比較対象としては、同時期のアメリカ南部や西海岸のロック、あるいはフォーク色の強いサイケデリック作品が思い浮かぶ。ただし、この作品自体は大きな文脈の中で埋もれやすいタイプでもあり、そこにこそレコードとしての面白さがある。
聴きどころとして見えそうな点
実際に聴いた感想として語るには慎重さが必要だが、クレジットとジャンル表記からは、アコースティックな手触りと、当時らしいエレクトリックな処理の往復が想像しやすい。タイトルの『Cosmic Bean』という語感も、内容に少しひねりのある感覚を持たせている。
もしアルバム単位で聴くなら、曲順による温度差や、演奏のまとまり方を追うのが面白そうな作品だ。派手な代表曲で押すというより、全体の流れで印象を作るタイプとして受け取られやすいだろう。
まとめ
『Cosmic Bean』は、1971年のUSロックの空気を、フォークロックとサイケデリック・ロックの接点で記録した1枚として見やすい。Arnold Beanという名義の作品として、レーベル史や70年代初頭のローカル・ロックをたどるうえで、手がかりになるアルバムだ。
トラックリスト
- A1 I Can See Through You
- A2 The Long Stretch Of Blue
- A3 Fortune And Fame
- A4 Daddy's Got The Clap
- A5 Really Haven't Got The Time
- A6 Penny, Dear
- B1 Indian Summer
- B2 Listening To The River
- B3 I've Got The Key
- B4 Captain Marvel
- B5 Nature Boy
関連動画
- Arnold Bean - Captain Marvel
- Arnold Bean - Crossroads
- Arnold Bean - I Can See Through You
- Arnold Bean - Listening to the River