Dolls - Dolls (1971)
Dolls『Dolls』
スウェーデンの女性トリオ、Dollsによる1971年作『Dolls』は、CBSから出た同名アルバムである。少なくとも当時の音楽業界記事では、CBSが「girl trio, Dolls」を契約したことが確認でき、スウェーデンのポップ/歌謡系の流れの中で世に出た作品として位置づけられている。アニカ・リスベリは1950年代から活動してきた歌手で、この時期にはソロだけでなくグループでの活動も目立っていた。Dollsは、そのキャリアの延長線上にある編成として見ていくのが自然だ。
制作背景・エピソード
確認できる材料の中心は、DollsがCBSと契約した女性トリオとして動いていたこと、そして1971年に同名アルバムを出したことだ。参加メンバーの細かな役割分担や、録音現場での具体的なやり取り、プロデューサーの詳細までは公開資料で追いにくいが、少なくとも本作は「スウェーデンの女性トリオがCBSから発表した作品」という輪郭がはっきりしている。ジャンル表記はSchlager / Pop Rock / Folk Rock / Vocalで、歌ものを軸にしたアルバムとして扱われている。
時代の文脈
1971年のスウェーデンでは、ポップス、フォーク、歌謡曲、テレビやユーロビジョン周辺の歌手活動が近い距離にあった。Dollsもその文脈に置かれる。とくにアニカ・リスベリは1950年代からの長い録音歴を持つベテランで、70年代初頭にはソロよりもトリオでの活動が前面に出ていた。本作は、若いロック・バンドのデビュー盤というより、既に実績のある歌手たちがグループとしてまとめた1971年のスウェーデン産ポップ・アルバムとして読むのがしっくりくる。
レーベル面では、CBSが欧州各国で展開を広げていた時期のリリースでもある。スウェーデンでは1962年にCBSが導入されており、1971年の本作はその流れの中で出たローカル・アーティスト作品のひとつ。盤面にはCBS 64706のカタログ番号が付いている。
後世への影響
このアルバムのカバー、サンプリング、再評価、後続アーティストへの直接的な影響を示す確かな資料は、今回確認できた範囲では見当たらない。なので、本作について語れるのは主に1971年当時の位置づけまでになる。
主要チャートや売上数字も確認できていないが、少なくとも本作は、スウェーデンの女性トリオがCBSから出した同名アルバムとして、当時のポップ/歌謡シーンの一断面をそのまま残した記録になっている。
トラックリスト
- A1 Ta' En Chans
- A2 Lätt Att Bära... Är Min Broder
- A3 Låt Mej Vara Riktigt Nära
- A4 Förr Var Det Skönt
- A5 Låt Det Bli Din Egen Sång
- A6 Alla Vi Människor
- B1 Den Kväll Då Sista Tåget Gick
- B2 Gamla Tider
- B3 Se På Solen
- B4 Små, Små Nära Ting
- B5 Vi Ska Bli Flera