Go West - Go West (1985)
Go West『Go West』
Go Westのデビュー・アルバム『Go West』は、1985年に発表された初期作品で、同年の英国ポップ/ニューウェーブの流れの中に置かれる一枚だ。ピーター・コックスとリチャード・ドラムリーの2人組は、1982年ごろから曲作りとデモ制作を進めており、このアルバムはその準備期間を経て形になった作品。収録曲「We Close Our Eyes」はシングルとして先行し、英国で最高5位、14週チャートインを記録した。
制作背景
制作の土台を支えたのは、のちにデビュー盤のプロデューサーとなるギャリー・スティーヴンソンだった。彼は当時、実質的に未発表の制作経験しかない新人で、自宅の8トラック・スタジオでGo Westのデモを録音していたという。さらに、後に5日間ぶっ通しで「We Close Our Eyes」と「Call Me」を仕上げたと回想されている。曲作りの段階では、キーボード担当のデイヴ・ウェストがサウンド設計やシンセ音のプログラミングで重要な役割を果たしたことも後年語られている。
制作の評価については、Sound On Soundの記事で「明るく、ダイナミックで、ライブ演奏とシーケンス/サンプル/同期を巧みに組み合わせた現代的サウンド」と評されている。ピーター・コックスも後年、このアルバムの魅力をソングライティングだけでなく、ギャリー・スティーヴンソンの精密なプロダクション、リバーブやエコーの使い方に見ていたと述べている。
時代の文脈
Go Westは、1980年代前半の英国ポップ/ニューウェーブの中で、モータウンやスティーヴィー・ワンダーなどの米国黒人音楽を強く意識した方向へ進んでいた。アリフ・マーディンが彼らのサウンドを「Modern Motown」と評したことは、その位置づけを端的に示している。パンク以後の英国シーンから少し距離を取りながら、アメリカ志向の完成度を持ったポップを目指していた点が、このデビュー作にもそのまま表れている。
アルバム『Go West』は1985年4月に発売され、英国アルバム・チャートでは最高8位、83週チャートイン。世界売上は150万枚とされ、Go Westのキャリアを大きく押し上げた作品になった。デビュー作としては、バンドの名を広く知られるきっかけになった一枚。
日本盤の特徴
今回の日本盤には、日英併記の歌詞シートと、日本語の「Music Jumbo Cross Word」シートが付属する。レーベルはChrysalis、型番はWWS-91111。オリジナルの1985年リリースをそのまま受けた日本盤として、当時の英ポップ作品の流通のかたちも感じられる内容だ。
トラックリスト
- A1 We Close Our Eyes
- A2 Don't Look Down
- A3 Call Me
- A4 Eye To Eye
- A5 Haunted
- B1 S.O.S.
- B2 Goodbye Girl
- B3 Innocence
- B4 Missing Persions
動画プレイリスト
このアーティストについて
Go West(ゴー・ウエスト)は、1982年に結成されたイギリスのポップ/ブルー・アイド・ソウル・デュオ。力強くソウルフルなハスキー・ボイスを誇るリ...
Go West のプロフィール・作品一覧