Mike Oldfield = マイク・オールドフィールド - Ommadawn = オマドーン (1975)
Mike Oldfield 1975

Mike Oldfield = マイク・オールドフィールド - Ommadawn = オマドーン (1975)

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Mike Oldfield『Ommadawn』——1975年の到達点としての長尺アルバム

マイク・オールドフィールドの『Ommadawn』は、1975年に発表された3作目のアルバムだ。『Tubular Bells』『Hergest Ridge』に続く作品として、本人が作曲・編曲・プロデュースまで担い、1枚のLPに大きな構成を収めている。日本盤はVirginからのリリースで、黒い帯にオレンジと白の文字を配したマット仕様のジャケット、印刷された厚紙インナー、そして1975年10月付のライナーノート2種と歌詞を収録した2ページの日本語解説が付く。

制作背景・エピソード

録音は1975年1月から9月にかけて進められ、場所は自宅近くのThe Beaconに設置された24トラック・スタジオだった。前作『Hergest Ridge』の評価が伸び悩んだことを受け、オールドフィールドは「今度こそ価値ある作品を」という意識を強く持っていたとされる。さらに、母親の死のあとに書かれた作品とも伝えられている。

制作では、大規模な商業スタジオを避け、自宅環境でじっくり作り込む方針が取られた。ドラムの一部はスペースの都合でThe Manorで録音され、Leslie Penningのレコーダーや、Paddy Moloney(ザ・チーフタンズ)のイーリアン・パイプが重要な色彩を加えている。オールドフィールド自身は多くの楽器を担当し、作品全体の設計を一手に担った。のちに本人は、この時期の発想源としてラヴィ・シャンカールを挙げ、同作のドラム・セクションの着想につながったと述べている。

マスターノートによれば、すべてのヴァイナル盤で「On Horseback」は「Ommadawn (Part Two)」から別バンドで収められているが、2010年のリマスターまではタイトル表記上は「the horse song」のままだったという。初期CDの一部では、この曲が未表記の3曲目として扱われていた。

時代の文脈

1970年代前半の英国プログレッシブ・ロックの流れの中で、長尺のインストゥルメンタル作品として置かれる一方で、『Ommadawn』はフォーク、ケルト、アフリカ音楽の要素を組み込んでいる点で独自の位置を占める。オールドフィールド自身にとっては、世界的成功を収めた『Tubular Bells』のあとに、作家性を保ったまま次の段階へ進むための作品でもあった。

同作は英国アルバム・チャートで最高4位、23週チャートイン。1975年11月15日に初登場し、1976年4月17日までランクインしている。こうした実績も含めて、1975年のオールドフィールドを代表するアルバムのひとつとして扱われてきた。

後世への再評価

2017年には『Return to Ommadawn』が発表され、オールドフィールド自身が2015年以降に原作の核心的な要素を現代的な制作環境で再構築した。これによって『Ommadawn』は、単なる1970年代の作品としてではなく、本人が後年まで参照し続けた作品としても見直されている。

AllMusicのMike DeGagneは、アフリカ音楽やアイリッシュ音楽をシンフォニック・ロックの枠組みに取り込んだ点を高く見ている。また、ユーザーレビューでは、Part Oneの展開、Part Twoのパイプとギターの旋律、そして「On Horseback」の素朴さが印象的だという声が挙がっている。

『Ommadawn』は、録音環境、参加楽器、組曲的な構成がはっきり残る作品だ。1975年のオリジナル盤では、そのまとまりが1枚のLPとして提示され、のちの再発や本人による再構築によっても、作品の中心にある要素は保たれ続けている。

トラックリスト

  1. A Ommadawn (Part One) = オマドーン・パート1 19:14
  2. B Ommadawn (Part Two) = オマドーン・パート2 17:17

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Mike Oldfield

Mike Oldfield

Mike Oldfieldは1953年5月15日生まれ、イングランド・バークシャー州レディング出身のマルチインストゥルメンタリスト/作曲家だ。ロック、エレクトロ...

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