Giorgio - Knights In White Satin (1976)
Giorgio『Knights In White Satin』
ジョルジオ・モロダーが「Giorgio」名義で1976年に発表したアルバム。タイトルはムーディー・ブルースの1967年のヒット「Nights in White Satin」をもじったもので、A面は「Knights In White Satin」「In The Middle Of The Knight」をつないだ組曲仕立てになっている。録音は1976年4月、ミュンヘンのMusicland Studiosで行われ、ジャケットにはA Say Yes Productionと記されている。
制作背景・エピソード
この作品では、作曲、プロデュース、演奏の中心をモロダー自身が担っている。A面中間部の「In The Middle Of The Knight」と、B面3曲はモロダーとピート・ベロッテの共作。ベロッテはドナ・サマー作品でもモロダーと組んだ作詞家・プロデューサーで、1975年の「Love to Love You Baby」に続く流れの中で本作にも関わっている。
演奏面では、後に「Munich Machine」と呼ばれるミュンヘンのスタジオ・ミュージシャンたちが参加。ドラムとパーカッションにキース・フォーシー、キーボードにThor Baldursson、ベースにGary Unwin、ギターにGünther MollとFrank Dietzがクレジットされている。
時代の文脈
『Knights In White Satin』は、1975年の「Love to Love You Baby」で形になったミュンヘン発のディスコ・サウンドの翌年に出た、モロダー自身名義のアルバム。ストリングスやサックス、ローズ、クラヴィネットといった生楽器に、モロダーらしいシンセの電子音が重なる構成で、翌1977年の『From Here to Eternity』や、ドナ・サマーの「I Feel Love」へ向かう直前の位置にある。
A面は切れ目なく続く3部構成で、最初と最後が「Nights in White Satin」(「サテンの夜」、ジャスティン・ヘイワード作)のディスコ化、その間に「In The Middle Of The Knight」を挟む流れ。LP片面を丸ごと使う作りながら、テンポは約110BPMで、当時のディスコの標準とされた120BPMよりかなり遅い。ヴォーカルはモロダー自身で、囁くような歌い方が採られている。
聴きどころと評価
レコード店Jive Time Recordsのブログでは、安定したキックドラム、弾むディスコ・ストリングス、モロダーの電子音の上で、強い訛りのモロダーが「いやらしいおじさん」風に囁く、と描写されている。伸びやかなダンス・グルーヴと、奇妙なヴォーカルの対比が、このアルバムの面白さとして挙げられている。
リスナーの評価でも、ミニマルなグルーヴ、ストリングス、なめらかなサックス・ソロ、ローズとクラヴィネット、オクターヴ奏法のベースといった演奏面を挙げる声が多い。一方で、ヴォーカルについては好みが分かれている。
収録曲とその後
シングルは「Knights In White Satin」(B面「I Wanna Funk With You Tonite」)と、「I Wanna Funk With You Tonite」(B面「Oh L'Amour」)の2枚。アルバムはオーストラリアのKent Music Reportで1977年に43位を記録している。
タイトル曲の中心となるベースのフレーズは、1978年の映画『ミッドナイト・エクスプレス』のために録音された「Chase」で、テンポを上げてディレイをかけた形で再使用された。モロダーはこのサウンドトラックでアカデミー作曲賞を受賞している。
トラックリスト
- A1 Knights In White Satin 4:48
- A2 In The Middle Of The Knight 5:15
- A3 Knights In White Satin 5:06
- B1 Oh L'Amour 5:45
- B2 Sooner Or Later 5:36
- B3 I Wanna Funk With You Tonite 5:24
動画プレイリスト
このアーティストについて
Giorgio Moroder(ジョルジオ・モロダー)は、1940年4月26日生まれのイタリア出身のミュージシャン、作曲家、編曲家、プロデューサー、パフォーマー、...
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