Kormorán - Folk & Roll (1984)
Kormorán『Folk & Roll』
ハンガリーのフォーク/ロック・バンド、Kormoránが1984年に発表した『Folk & Roll』は、Pepitaから出たLP。バンド側では「ハンガリーのフォーク・ロックの基礎を築いた」作品として扱われており、収録曲には民謡由来の要素、詩の朗読や文学テキスト、インストゥルメンタルが並ぶ。ロックと民族音楽の接点を、アルバム1枚の中でまとめて示した作品として記録されている。
制作背景・エピソード
この作品では、ギタリストのCsillag EndreがEddaへ移ったため、録音途中でJenei Szilveszterが新たに呼ばれた。Jeneiは、来た時点で「ギター以外はほぼ録音済み」だったと回想している。未記入のギター・リフやフレーズをその場で組み立てる必要があり、拍子も含めてかなり手応えのある作業だったという。本人はこの経験を「新しい音世界」と述べ、のちに長くKormoránで活動する起点になったとも語っている。
レーベル表記はPepita-Főnix recording、℗1984、Made in Hungary。Hungaroton系のPepitaからのリリースで、1984年当時のハンガリー国内盤として出たことが確認できる。
時代の文脈
Kormoránは1976年結成のハンガリーのフォーク/ロック系バンドで、『Folk & Roll』はその活動の中でも重要な位置にある作品として紹介されている。公開されている曲目には「Macedon Express」「Adjon az Isten」「Trák attak」などがあり、民俗的な旋律、合唱感、インスト曲が混在する構成。バンドの紹介では、当時進んでいたロックと民族音楽の接合を象徴するアルバムとして扱われている。
また、Rockszínházなど舞台音楽やロックオペラの流れとも近い位置づけで語られている。Jeneiの回想でも、Kormoránでの作業がその後の映画音楽や大規模プロジェクトにつながる交差点として触れられている。
後世への影響
後年のバンド紹介では、『Folk & Roll』はKormoránの「再出発」を象徴する古典として扱われている。musicmedia.huの回想記事では、作品が「legendává érett(伝説化した)」と表現され、再評価の対象になっていることが示されている。公開資料の範囲では、特定の有名カバーやサンプリングの記録は見当たらないが、後年の紹介で繰り返し参照されるタイトルになっている。
補足
主要チャートの順位や売上枚数については、確認できる公開情報に記載がない。とはいえ、1984年のハンガリー国内盤として残るこの1枚は、Kormoránの歩みの中で、録音体制の変化と作品の方向性が重なった記録として見ておきたいところだ。
トラックリスト
- A1 Zöld Szemű Rózsa
- A2 Védelmezz!
- A3 Egy Ágyon Egy Kenyéren
- A4 Trák Attak
- A5 Alig Volt Zöld
- A6 Ne Sírj
- B1 Ilju Haramia
- B2 Ha Meghalok
- B3 Gyere Ki, Te Gyöngyvirág
- B4 Adjon Az Isten
- B5 Macedon Expressz
- B6 Jöjj Be Szobámba
動画プレイリスト
このアーティストについて
Kormorán(コルモラーン)は、1976年にハンガリー・ブダペストで結成されたフォーク・ロック/プログレッシブ・ロック・バンド。ハンガリー音楽界にお...
Kormorán のプロフィール・作品一覧