Mandré - Mandré (1977)
Mandré 1977

Mandré - Mandré (1977)

Electronic Jazz Funk / Soul Fusion Disco Jazz-Funk

Mandré『Mandré』

Mandréは、1948年にネブラスカ州オマハで生まれたMichael Andre LewisがMotownで名乗った別人格であり、本作『Mandré』はその名義での1977年デビュー作。Lewisは1960年代にAndre Lewis and the New Breedを率い、1970年にはBuddy Miles『Them Changes』でオルガンやクラヴィネットを担当し、その後は妻の名を冠したバンドMaxaynでも活動していた。1972年のウイスキー・ア・ゴーゴー公演を評したCash Box誌は、彼のベースとビリー・プレストン風のオルガンを称えている。さらにGeorge Dukeの後任としてFrank Zappaのバンドに加わり、1976年の『Zoot Allures』で初めてザッパの録音に参加している。

制作背景・エピソード

Maxayn解散後、LewisはMotownと契約し、Mandréというキャラクターを作り上げた。Maxayn時代のファンク/ソウルから一歩進めて、電子楽器を取り入れ、宇宙的なファンクやディスコへ寄せたプロジェクトだった。アルバムでもライヴでも、彼は「宇宙から来た謎の男」として登場し、顔はいつもロボットのような未来的なマスクで隠されていた。AllMusicのAndy Kellmanによれば、このヘルメットを作ったのは衣装デザイナーのBill Whittenで、Whittenはのちにマイケル・ジャクソンの白い手袋も担当している。

発売時の広告には「The Masked Marauder Is Among Us」というコピーが使われ、Motown側も彼を「Parliamentよりファンキー」と売り出した。本作には、Barrett Strongの古典「Money (That's What I Want)」のカバーと、Zappaの「Dirty Love」のカバーも収録されている。シングル「Solar Flight (Opus I)」はディスコ・ファンクのインストで、BillboardのSoul Singlesチャートに6週入った。

時代の文脈

『Mandré』はMotownからの3作のうち最初のアルバムで、続く『Mandré Two』(1978年)、『M3000』(1979年)と並ぶ流れの出発点になる。ニューヨークのDJ David Mancusoが主宰したパーティー「The Loft」でも「Solar Flight (Opus I)」は人気曲になった一方、Motownでの3枚はレーベルの基準では商業的成功には結びつかなかった。Lewisはその後レーベルを離れ、自主制作へ移行し、Mandréの名義と権利を持ったまま『Mandré 4』を出している。

後世への影響

後年、ある音楽ジャーナリストは、Mandréが70年代半ばにMotownで作ったアルバム以来、ブラック・ポップがこれほどキーボード中心でハイテクだったことはなかったと記している。Lewis本人もその後、Labelleの『Moon Shadow』やWhitney Houstonの『Just Whitney』に関わり、Earth, Wind & Fire、Rufus、The Whoとも録音やツアーを共にした。Johnny "Guitar" Watsonのバンド・リーダーも務め、のちにはスタジオ技術の仕事へ移っている。

AllMusicによれば、最後の『Mandré 4』は自身のレーベルから出したものの、誤報の火災警報によってその多くが失われたという。Lewisは2012年1月31日、ルイジアナ州シュリーブポートで63歳で亡くなった。

トラックリスト

  1. A1 Keep Tryin' 3:29
  2. A2 Solar Flight (Opus I) 7:57
  3. A3 Interlude 2:45
  4. A4 Third World Calling (Opus II) 6:42
  5. B1 Masked Music Man 3:03
  6. B2 Money (That's What I Want) 4:15
  7. B3 Wonder What I'd Do 4:35
  8. B4 Dirty Love 4:00
  9. B5 Masked Marauder 3:28

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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