Leon Ware - Leon Ware (1982)
Leon Ware 1982

Leon Ware - Leon Ware (1982)

Jazz Funk / Soul Soul Disco Jazz-Funk

Leon Ware『Leon Ware』

マーヴィン・ゲイの名盤『I Want You』の全曲プロデュース/ソングライティングを手掛けたことでも知られるメロウ・ソウルの最高峰、リオン・ウェア(Leon Ware)が1982年にElektraから発表したセルフ・タイトル作。日本盤では『夜の恋人たち』の邦題でも愛される本作は、前作『Rockin' You Eternally』(1981年)に続き、西海岸AOR/ソウル界最高峰のミュージシャンたちを贅沢に迎えて制作されたアーバン・ソウルの決定盤である。

制作背景・エピソード

本作は名匠マーティ・ペイチ(Marty Paich)との共同プロデュース体制で制作され、ハリウッドのトップ・ミュージシャンたちが惜しみなく集結した。オープニングを飾る「Slippin' Away」は、リオン・ウェア、デヴィッド・フォスター(David Foster)、そしてTOTOのデヴィッド・ペイチ(David Paich)の3人による共作。フォスターのエレクトリック・ピアノとペイチのアコースティック・ピアノ、ジェフ・ポーカロのタイトなドラミング、ネイザン・イーストのベース、ジェリー・ヘイのホーン・アレンジが織りなす完璧なアンサンブルが聴ける。

さらにチャック・レイニー、デヴィッド・T・ウォーカー、ディーン・パークス、ビル・チャンプリン、そしてマンハッタン・トランスファーのジャニス・シーゲル(Janis Siegel)や、アイアート・モレイラ&フローラ・プリム夫妻までが参加。リオン・ウェアの音楽的磁場がいかに豊かであったかを如実に物語る豪華なセッションが展開されている。

時代の文脈

1980年代初頭のロサンゼルスでは、洗練を極めたアーバン・コンテンポラリー/ブラック・コンテンポラリーと、西海岸AORのハイブリッドな潮流が最高潮を迎えていた。リオン・ウェア特有の甘美で親密なファルセットと、艶やかなコード進行は、まさにこの洗練された西海岸サウンドと完璧に共鳴している。

ソウル・ミュージックの深い官能性と、卓越したスタジオ・ワークによるAORのエレガンスが奇跡的なバランスで融和した、80年代初頭の空気感を象徴する一枚である。

後世への影響とサウンドの聴きどころ

本作のハイライトである「Why I Came To California」は、ジャニス・シーゲルとの極上デュエットによる洗練されたミディアム・ナンバー。カリンバの響きと夕暮れの海風を思わせるアコースティックな響きが溶け合う至高のメロウ・グルーヴであり、90年代以降のフリーソウル/レアグルーヴ・ムーヴメントを通じて「究極のフリーソウル・クラシック」として神格化された。

さらにTOTO勢が躍動する爽快なダンサー「Slippin' Away」や、ブラジリアン・タッチが心地よい「Somewhere」など、どこを切り取っても上質を極めた楽曲が並ぶ。発売当時はチャート上の派手な成功には恵まれなかったものの、今日ではリオン・ウェアのソロ・カタログにおいて最も愛され、国内外のDJやリスナーからリスペクトを集め続けるマスターピースとなっている。

トラックリスト

  1. A1 Slippin' Away
  2. A2 Lost In Love With You
  3. A3 Shelter
  4. A4 Why I Came To California
  5. A5 Deeper Than Love
  6. B1 Can I Touch You There
  7. B2 Words Of Love
  8. B3 Miracles
  9. B4 Somewhere
  10. B5 Where Are They Now

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Leon Ware

Leon Ware

Leon Wareは1940年2月16日、アメリカ・ミシガン州デトロイトのBlack Bottomで生まれたシンガーソングライター、作曲家、ピアニスト、キーボーディスト...

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