RAH Band - Mystery (1985)
RAH Band 1985

RAH Band - Mystery (1985)

Electronic Funk / Soul Dance-pop Boogie Synth-pop Electro

RAH Band『Mystery』について

RAH Bandは、リチャード・ヒューソンが自分のイニシャルをそのまま名乗って始めたスタジオ・プロジェクトで、本作『Mystery』は1985年にRCAから出たアルバムである。ヒューソンは編曲家として活動を始め、1960年代末からビートルズの「The Long and Winding Road」と「I Me Mine」、ジェイムス・テイラーのファースト・アルバム、ビー・ジーズの『Melody』、メリー・ホプキンの「Those Were the Days(悲しき天使)」、ポール・マッカートニーの『Thrillington』などでアレンジを担当してきた人物である。本作では、全曲の作曲、アレンジ、プログラミング、プロデュースをヒューソン自身が受け持っている。

制作背景・エピソード

録音とミックスはヒューソンのスタジオ「Rah Room」で行われ、弦はDJM Studiosで録られた。先行シングルの「Clouds Across The Moon」は1985年3月18日に発売され、歌唱は当時の妻Liz Hewson。ヒューソンは1985年5月のSmash Hits誌で、この曲を未来を舞台にした話として説明し、火星での100年戦争のさなか、宇宙の向こうにいる相手へ電話をかけようとする内容だと語っている。さらに、ブリティッシュ・テレコムの民営化によって、そうした通話がいっそう難しくなったとも述べている。

時代の文脈

RAH Bandは1977年のインストゥルメンタル「The Crunch」で全英6位を記録し、その後もダンス寄りのヒットを重ねてきた。ヒューソンはすべての楽器を自分で演奏しており、シンセ・ポップと呼ばれながら、実際にはシンセサイザーではなく、ギターやキーボードにペダル・エフェクトをかけて音を作っていた。本作は、アルバムとしてはRAH Bandにとってもっとも成功したタイトルになった。『Mystery』は全英60位、スウェーデンで42位を記録している。

なかでも「Clouds Across The Moon」は全英6位を記録し、「The Crunch」以来となる2曲目の全英トップ10入り。オランダ、スウェーデン、ベルギー、アイルランドでもトップ10に入った。

後世への影響

「Clouds Across The Moon」はのちに何度も参照された。1995年には砂原良徳がデビュー作『Crossover』でカバーし、1998年にはノルウェーのデュオFrostがカバーして同国で13位を記録している。1999年にはTiefschwarzがリミックスを手がけ、2007年にはEmma Charlesの新しいヴォーカルによる「Clouds Across the Moon 07」も発表された。さらに2022年には、イギリスのドラマ『McDonald & Dodds』の中で、Joanna Ridingがピアノ伴奏のみでこの曲を歌っている。

トラックリスト

  1. A1 Clouds Across The Moon 6:49
  2. A2 Night Wind 7:42
  3. A3 Sorry Doesn't Make It Anymore 4:23
  4. A4 Float 5:38
  5. B1 Mystery Boy 7:14
  6. B2 Are You Satisfied (Funka Nova) 6:02
  7. B3 Shadow Of Your Love 6:27
  8. B4 Out On The Edge 5:24

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

RAH Band

RAH Band

RAH Band(ラー・バンド)は、イギリスの作曲家、編曲家、指揮者、マルチ・インストゥルメンタリストであるRichard Anthony Hewson(リチャード・アン...

RAH Band のプロフィール・作品一覧

RAH Band の他のレビュー

Share
戻る

あわせて聴きたい "Dance-pop"

toast