The Jimmy Castor Bunch Featuring The Everything Man - Butt Of Course... (1974)
The Jimmy Castor Bunch Featuring The Everything Man『Butt Of Course...』
1974年にアトランティックから出た、ジミー・キャスター率いるザ・ジミー・キャスター・バンチのアルバム。十代でフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズに在籍し、ラテン・ソウルのヒットも放った経歴を持つハーレム出身のマルチ奏者ジミー・キャスターが、RCAで「It's Just Begun」や「Troglodyte (Cave Man)」をヒットさせた後、アトランティックへ移籍して放った第1弾が本作である。名義には「Featuring The Everything Man」と銘打たれ、キャスター自身が扮する万能ヒーロー・キャラクター「E-Man」を前面に押し出している。
制作背景・エピソード
制作はキャスターと長年の創作パートナー、ジョン・プルイットによるキャスター=プルイット・プロダクションズが担当した。クレジットには、アルバム収録曲「Hallucinations」のニュース・コメンタリーがジョン・プルイット作であること、セルウォート・クラークのストリングスに対する謝辞が記されている。さらに、同時期にザ・ファットバック・バンドのメンバーでもあったジェリー・トーマスが、編曲や演奏で関わっている。
アルバムの中心曲は「The Bertha Butt Boogie」。1972年の「Troglodyte (Cave Man)」に登場したキャラクター、バーサ・バットの物語を引き継ぐスピンオフとして作られ、コミカルなナレーションとダンス向けのブギ・サウンドでまとめられている。また冒頭を飾る「E-Man Boogie」は、タイトなリズム隊とホーンが牽引するストレートなパーティー・ファンクに仕上がっている。
時代の文脈・サウンド
1970年代中盤のファンク/ディスコ移行期にあって、ジミー・キャスターは風刺やユーモア、物語性を前面に出した独自のノベルティ・ファンクを展開した。本作でもキャラクターを軸にしたユーモラスな楽曲が並ぶ一方、スタイリスティックスの「You Make Me Feel Brand New」やエルトン・ジョンの「Daniel」のカバーでは、キャスターがサックスでメロウかつジャジーなインストゥルメンタルを聴かせる。
ファンク面では「Potential」が印象的な1曲として挙げられる。タイトなワウ・ギターとドラム・ブレイクが際立つヘヴィ・ファンクとして、オールドスクールDJやレア・グルーヴのコレクターから高く評価されてきた。
後世への影響
「The Bertha Butt Boogie」は、アイス・キューブが1995年の映画『Friday』の同名主題歌でサンプリングしたほか、ベンジーノ「Boottee」(2001年)などでも参照された。
また「Potential」は、ミスター・マジック「Potential 1980」をはじめとする初期ヒップホップ作品でサンプリング・ソースとして使われている。
評価・チャート
シングル「The Bertha Butt Boogie」はBillboard Hot 100で16位、R&Bシングル・チャートで22位を記録。アルバム『Butt Of Course...』自体もBillboard 200で74位、R&Bアルバム・チャートで34位を記録した。
トラックリスト
- A1 E-Man Boogie 4:38
- A2 Bertha Butt Boogie 6:20
- A3 One Precious Word 3:14
- A4 Hallucinations 3:50
- B1 Potential 5:05
- B2 You Make Me Feel Brand New 6:42
- B3 Daniel 3:07
- B4 Let's Party Now 4:05
動画プレイリスト
このアーティストについて
The Jimmy Castor Bunchは、Jimmy Castorをリーダーに、ソングライティング・パートナーでありプロデューサーでもあるJohn Pruittを中心に活動したア...
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