Argent - Circus (1975)
Argent『Circus』
Argentの『Circus』は、1975年にUSのEpicから出たアルバム。Russ Ballard脱退後の編成で作られた最初の作品で、Rod Argentを中心にした新しい体制が前面に出ている。参加メンバーとしては、John GrimaldiとJohn Verityの加入が大きく、当時の英ロック誌では、以前よりもYesやGenesisに近い方向へ寄ったと受け止められていた。
制作背景・エピソード
この作品は、Rod Argentが中心となって制作された。バンドはキーボード主体の構成を取り、長めの曲展開と、サーカスをモチーフにしたコンセプト性を持たせている。Record Mirrorの1975年4月12日号では、John GrimaldiとJohn Verityの加入による新体制が話題になっており、バンドの進む方向が以前とは変わったことが示されている。
収録内容の中心には、Rod Argentのキーボードがある。批評では、メロトロンやムーグを使った音作り、バンド全体のコーラス、そして演劇的なムードが聴きどころとして挙げられている。AllMusicは、Ballard不在を埋める鍵盤ワーク、アンサンブル・コーラス、プロダクションのまとまりを長所に挙げた。一方で、Sounds誌やRecord Mirrorは、曲の引き延ばしを指摘している。
時代の文脈
1975年は、英プログレが成熟と飽和の両方を抱えていた時期にあたる。『Circus』はその中で、より大掛かりな構成と鍵盤の比重を前に出したアルバムとして扱われた。Argent自身のキャリアでは、Russ Ballard脱退後の過渡期を示す一枚であり、編成変更の影響がそのまま表れた作品として見られている。
Billboardは1975年3月15日号の“Top Album Picks”でこの作品を取り上げているが、これは推薦枠であってチャート順位ではない。US盤はEpic PE 33422で、マット仕上げのスリーブに、歌詞と写真入りのインナー・スリーブが付く仕様だった。盤面には、© 1975 Verulam Music Co. Ltd., London, England、TM/© CBS Inc./℗ 1975 CBS Inc.、Manufactured by Epic Records/CBS Inc./51 W 52St., New York, N.Y.といった表記がある。
後世への影響
今回確認できる範囲では、カバーやサンプリング、他アーティストへの直接的な影響を示す具体的な記録は見当たらない。再評価の文脈では、AllMusicが作品の鍵盤ワークやコーラス、プロダクションを評価している。
『Circus』は、Argentの編成変更と1975年という時期がそのまま刻まれたアルバム。バンドの中で何が変わったのかを、参加メンバーと曲作りの重心から追える一枚になっている。
トラックリスト
- A1 Circus 3:45
- A2 Highwire 9:05
- A3 Clown 5:50
- B1 Trapeze 8:48
- B2 Shine On Sunshine 4:02
- B3 The Ring 1:20
- B4 The Jester 3:35
動画プレイリスト
このアーティストについて
Argentは、1969年にイングランド・ロンドンで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、元The Zombiesのキーボード奏者Rod Argent。バンド名も...
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