Argent - Counterpoints (1975)
Argent『Counterpoints』について
1975年に登場したアージェントの『Counterpoints』は、バンドの7作目であり、スタジオ作品としては最後のアルバムになる。ロッド・アージェントとクリス・ホワイトが制作の中心にいて、トニー・ヴィスコンティも共同プロデューサーとして参加している。アメリカ盤はUnited Artists Recordsから1976年4月10日に出ているが、作品そのものの初出は1975年の英国盤にさかのぼる。
制作背景と参加メンバー
録音時にはドラマーのボブ・ヘンリットが体調不良だったため、数曲でフィル・コリンズが代役を務めた。ヴィスコンティは後年、この時期について、自宅スタジオを軸に制作が進み、曲ごとに独自の世界観を持たせる雰囲気だったと回想している。また、コリンズの参加は「最後の瞬間に」空いていたことがきっかけだったという。参加メンバーとしては、ジョン・グリマルディ、ジム・ロッドフォード、ジョン・ヴェリティの名前が確認できる。
時代の文脈の中で
1975年の英国ロックは、ハード・ロックやプログレッシブ・ロックが成熟し、ジャズやフュージョンの要素を取り込む流れも強まっていた時期だった。『Counterpoints』は、その中でアージェントがポップなメロディ感を保ちながら、より技巧的でジャズ寄りの演奏へ進んだ末の作品として位置づけられている。前作『Circus』に続く、ラス・バラード脱退後の編成でのアルバムでもある。ロッド・アージェントの公式紹介でも、70年代を通じてバンドが大きく複雑なサウンドへ向かいながら、耳に残るコーラス感を維持していたとされている。
聴きどころとして語られている点
AllMusicは本作を「最後のスタジオ・アルバムにして、締めくくりとして立派」と評し、フィル・コリンズの存在が強いアタックで楽曲を押し上げていると述べている。『Cash Box』でも、ロッド・アージェントの独特のキーボード・スタイルがグループの最も強い参照点だと評された。日本の再発紹介では、ジャズ/フュージョン色の強い演奏、ジョン・グリマルディのギター、メロディアスなヴォーカル・ハーモニーの調和が聴きどころとして挙げられている。
後年の扱い
この作品単体で大きなカバー・ヒットやサンプリング例が確認されたわけではないが、アージェント全体の遺産としては、ロッド・アージェントやラス・バラードの楽曲が後年も再評価されてきた。『Counterpoints』自体も、近年の再発紹介やレビューで「最後のアルバム」として取り上げられることがあり、バンド末期の作品として見直されている。
補足
主要なチャート実績については、全英・全米で大きく記録された情報は見当たらない。とはいえ、アージェントの最後のスタジオ作として、制作体制や参加者の面ではかなり印象的な一枚になっている。
トラックリスト
- A1 On My Feet Again
- A2 I Can't Remember, But Yes
- A3 Time
- A4 Waiting For The Yellow One
- A5 It's Fallen Off
- B1 Be Strong
- B2 Rock 'N Roll Show
- B3 Butterfly
- B4 Road Back Home
動画プレイリスト
このアーティストについて
Argentは、1969年にイングランド・ロンドンで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、元The Zombiesのキーボード奏者Rod Argent。バンド名も...
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