Pretty Purdie - Soul Drums (1968)
Pretty Purdie『Soul Drums』
バーナード・パーディがPretty Purdie名義で発表した『Soul Drums』は、1968年にUSのDateから出た初のリーダー作。ドラムを前面に置いた作品として知られ、パーディ自身の作曲に加えて、Richard Teeとの共作曲やデューク・エリントンの「Caravan」も収めている。
制作背景・エピソード
パーディは1939年6月11日、メリーランド州エルクトン生まれ。15人きょうだいの11番目で、地元のドラム教師Leonard Heywoodのレッスンを、ほかの生徒への指導を聞きながら覚えたという。その後、本人から正式に学び、1961年にニューヨークへ移ってセッション活動を始めた。サックス奏者のBuddy Lucasからは「ミシシッピ・ビッグフット」というあだ名も付けられている。録音参加は4,000曲を超えるともされ、ジェームス・ブラウンのセッションにも加わっている。
『Soul Drums』はニューヨークで録音され、プロデュースはDavid KapralikとKen Williams。参加ミュージシャンは、ピアノとハモンド・オルガン、さらにアレンジも担ったRichard Tee、ギターのEric GaleとBilly Butler、サックスとフルートのSeldon PowellとBuddy Lucas、ベースのBob Bushnell。パーディとLucasは「掛け声」でも参加している。楽曲はパーディ作が中心で、「Bee 'N' Tee」「Soul Bossa Nova」「Testifyin'」「Modern Jive」はRichard Teeとの共作である。
時代の文脈
パーディはこの時期、すでにシングル「Funky Donkey」で1967年のBillboard Hot 100(87位)に入っていた。その後、1970年からは5年間、アレサ・フランクリンの音楽監督を務めている。本人は彼女のバックを務めることを「天国で漂っているようだった」と語った。
パーディ本人の代名詞として語られるのが「パーディ・シャッフル」。ハーフタイムのバックビートに3連符とスネアのゴースト・ノートを重ねたパターンで、スティーリー・ダンの「Babylon Sisters」「Home at Last」、Led Zeppelinの「Fool in the Rain」、The Policeの「Walking on the Moon」、Totoの「Rosanna」でも、その変形が使われているとされる。2013年には『Modern Drummer』誌の殿堂入りも果たしている。
後世への影響
本作は2009年にNature Soundsから再発され、その際には未発表だった『Alexander's Ragtime Band』のセッション曲が加えられた。2018年には同レーベルから2枚組LPでも出ている。再発盤を評したExclaim!のDavid Dacksは、パーディを「ドラムキットにおける史上最高のブレイクビーツの作り手のひとり」と呼び、スウィング感が「ヒップホップの骨の髄まで染み込んでいる」と書いた。表題曲についても、冒頭から「フリースタイルでライムを刻みたくなる」と評している。
AllMusicのJason Ankenyは4.5つ星を付け、本作を「典型的な」パーディのLPとし、「ファンク・パーカッションの芸術のマスタークラス」と述べている。リーダー作の少なさもあって、コレクターが探すレコードとして扱われている。
トラックリスト
- A1 Soul Drums 3:27
- A2 Bee 'N' Tee 2:53
- A3 Caravan 2:35
- A4 Soul Bossa Nova 2:42
- A5 Jimmy's Back 2:32
- B1 Funky Donkey 2:57
- B2 Bill's Groove 2:40
- B3 On The Outskirts Of Minitown 3:16
- B4 Testifyin' 2:32
- B5 Modern Jive 2:45
- B6 Blow Your Lid (But Watch Your Cool) 2:37