Cortex - Vol. 2 (1977)
Cortex 1977

Cortex - Vol. 2 (1977)

Rock Jazz Funk / Soul Fusion Disco Jazz-Funk Soul-Jazz

Cortex『Vol. 2』(1977)について

フランスのジャズ・ファンク/フュージョン・グループ、Cortex(コルテックス)が1977年にDisques Espéranceから発表した2ndアルバム。中心人物であるピアニスト/作曲家のアラン・ミオン(Alain Mion)とドラマーのアラン・ガンドルフィ(Alain Gandolfi)を軸に、ブローニュ=ビヤンクールのStudio Damiensで録音された。世界的クラシックとなった前作『Troupeau Bleu』(1975年)からメンバーチェンジを経て、フィリップ・ヴォートラン(ギター)、ニコラ・ミルコフ(ベース、サックス)、女性コーラス陣を迎えた新編成で制作されている。

制作背景・エピソード

本作では、アラン・ミオンが弾くフェンダー・ローズ、クラビネット、ハモンド・オルガン、ミニ・コルグ・シンセサイザーの艶やかな鍵盤ワークが前面に押し出され、躍動的なリズム・セクションと一体となったサウンドを展開している。ブラジルの名シンガーソングライター、ジルソン・ジ・ソウザ(Gilson De Souza)のペンによる名曲「Poxa」の華麗なサンバ・ジャズ・カバーをはじめ、当時のパンク・ムーブメントへの批評的応答とも取れる「Funk Around The Punk」、スリリングなローズが疾走するオープニング「Devil's Dance」、荘厳なコーラスが響く6分超の大曲「Oh! Lord」など多彩な楽曲が並ぶ。

時代の文脈

1970年代後半のフランスでは、Magmaに代表されるプログレッシブ・ロック、コズミック・ディスコ、フレンチ・ジャズが並行して独自の洗練を見せていた。Cortexはその中で、アメリカのジャズ・ファンクやReturn to Forever的なクロスオーバー/フュージョンを吸収しつつ、フランスならではの洗練されたコード感覚とブラジリアン・ミュージックへの深い憧憬をブレンドさせ、同時代のヨーロッパでも際立って洒脱なグルーヴを生み出していた。

サウンドと後世への影響

前作『Troupeau Bleu』に比べるとインストゥルメンタルとファンクの骨太さが際立つ一方、エレピの甘美な響きとスキャット風のボーカルが織りなすメロウネスは健在である。「Devil's Dance」のタイトなドラミングとファンキーなベース、「Poxa」の晴れやかなブラジリアン・グルーヴ、「Hurluberlu」や「Datura」におけるクールなサックスとシンセの絡み合いなど、全編にわたって極めて完成度が高い。

前作がMF DOOMやTyler, The Creatorらによるサンプリングで世界的な脚光を浴びる中、本作『Vol. 2』も世界中のDJやレア・グルーヴ・コレクターの間で「フレンチ・ジャズ・ファンク屈指の幻の名盤」として激しい争奪戦の対象となった。2000年代以降のTrad VibeやFollow Me Recordsからの正規リイシューを機にクラブ・ジャズ/メロウ・フュージョンの決定盤として定着し、後進のネオ・ソウルやビートメイカーたちに多大な影響を与え続けている。

トラックリスト

  1. A1 Devil's Dance 2:30
  2. A2 Funk Around The Punk 3:18
  3. A3 Hurluberlu 5:10
  4. A4 Soul 2:50
  5. A5 Datura 2:30
  6. B1 Poxa 3:25
  7. B2 Regina 5:00
  8. B3 Mister J. 2:50
  9. B4 Efficace Swing 3:30
  10. B5 Oh. Lord 6:20

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Cortex

Cortex

Cortex(コルテックス)は、1970年代にフランスで活動した伝説的なジャズ・フュージョン/ジャズ・ファンク・グループ。中心メンバーは、ピアノ/フェ...

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