Can - Can (1978)
Can『Can』について
Canの『Can』は、1978年のシングル「Can-Can」とそのB面「Can Be」に関わる作品として流通してきた1枚で、2010年にUSのCleopatraから180 gram仕様で再発された盤である。もともとの録音はInner Space Studio、ミックスはベルリンのHansa-Tonstudiosで行われた。さらにこの作品は、『Can』『Inner Space』『The Legendary Can』という別名でも出ており、後年の再編集や再発の系譜の中に置かれている。
制作背景・エピソード
ウェブ上で確認できる範囲では、中心になるのは1978年のシングル「Can-Can」。AllMusicでは、この曲をオッフェンバックの「カンカン」を下敷きにした解釈として扱っており、ジョルジュ・ビゼーの作品ではないと整理している。曲名自体もバンド名と響きが重なり、そこに遊び心のある単発シングルとしての性格が見える。B面は「Can Be」。制作面では、録音場所がInner Space Studio、ミックスがHansa-Tonstudios Berlinだったことが記録されている。
時代の文脈
1978年のCanは、初期の実験性から離れた後期の局面にあたる。AllMusicは、1978年の『Out of Reach』と1979年の『Can (Inner Space)』の流れの中で、新加入のRosko GeeとReebop Kwaku Baahがより前面に出たと整理している。Pitchforkは「Can-Can」を、バンドが後期にアイデアを使い果たしたことを示す例として触れている。1978年6月の『Music Week』にはこのシングルのリリース案内が載っていたが、主要なチャート実績までは確認できなかった。
後世への影響
今回確認できた範囲では、「Can-Can」そのもののカバーやサンプリングは見当たらない。ただし、AllMusicの『The Singles』評では、この曲はCanの「奇妙で即物的な面白さ」を示す例として扱われている。後年の再評価は、単独の代表曲というより、バンド晩年のシングル群をまとめて見直す流れの中で進んでいる。
再発盤について
このUS盤は2010年の再発で、180 gram仕様。オリジナルの1978年シングルに対して、盤としての再提示がなされた形で、作品名も『Can』『Inner Space』『The Legendary Can』と複数の表記がある。Canのディスコグラフィの中でも、単独のアルバムというより、シングルや再編集盤の文脈で追うタイプのタイトルである。
トラックリスト
- A1 All Gates Open 8:16
- A2 Safe 8:36
- A3 Sunday Jam 4:17
- B1 Sodom 5:42
- B2 A Spectacle 5:48
- B3 E.F.S. Nr. 99 ("Can Can") 3:16
- B4 Ping Pong 0:25
- B5 Can Be 3:00
動画プレイリスト
このアーティストについて
Canは、1968年ごろに西ドイツ・ケルンで結成された実験的ロック・バンドだ。もともとは「Inner Space」という名前で始まり、アメリカ人ヴォーカリスト...
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