Hiromasa Suzuki - High-Flying (1976)
Hiromasa Suzuki 1976

Hiromasa Suzuki - High-Flying (1976)

Electronic Jazz Funk / Soul Fusion Jazz-Funk

鈴木宏昌『High-Flying』

1976年に日本コロムビアから出た鈴木宏昌のリーダー作。鈴木はピアニスト・作曲家・編曲家で、1940年生まれ、2001年没。慶應義塾大学在学中から佐藤允彦、大野雄二と並んで「慶應三羽烏」と呼ばれ、在学中にジョージ川口とビッグ4+1に加わってプロ活動を始めた。愛称「コルゲン」はもともと佐藤允彦のものだったが、佐藤の渡米後に鈴木が「二代目コルゲン」と呼ばれ、そのまま定着したという。

制作背景と録音メンバー

録音は1976年4月2日、7日、9日、17日、22日に日本コロムビア第2スタジオで行われた。全曲の作曲と編曲は鈴木が担当し、プロデュースはサックス奏者の稲垣次郎。稲垣は本作でもテナー/ソプラノ・サックス、フルートを演奏している。鈴木と稲垣は60〜70年代に多く仕事をしてきた間柄だった。

参加メンバーには、鈴木宏昌(ピアノ、シンセサイザー、キーボード)、深町純(シンセサイザー、キーボード)、杉本喜代志、芳野藤丸、高中正義(ギター)、岡沢章、高水健司(ベース)、村上秀一(ドラム)、ラリー須永(パーカッション)、伊集加代子(ヴォーカル)が並ぶ。とくに村上秀一、岡沢章、高中正義が若い世代として顔をそろえている点が目を引く。

時代の文脈

鈴木宏昌は、日野皓正のコンボ参加や「ハイノロジー」での編曲でも知られ、本作はそうした60年代末から70年代半ばの仕事の集大成として位置づけられている。再発盤の解説では、鈴木を鈴木弘『ロマンス』や稲垣次郎『ブリーズ』の「黒幕」と呼び、日野皓正、石川晶、稲垣次郎らの作品に深く関わった時期のまとまりとして触れている。

日本コロムビアの紹介では『High-Flying』は「プレ・フュージョン/クロスオーヴァーの傑作」とされている。鈴木自身はこの後、自身のコルゲン・バンドを経て、ザ・プレイヤーズを率いてアルバム『ギャラクシー』など7枚を発表していく。ザ・プレイヤーズにはウェザー・リポートの影響を受けた曲も多いが、独自の作編曲のセンスで「通好み」のバンドとして評価された。ほかにも大橋純子「シルエット・ロマンス」の編曲、ジャンボ鶴田の入場テーマ「J」の作曲、『今夜は最高!』『海のトリトン』などのテレビ音楽と、幅広い仕事を残している。

再発とその後

オリジナル盤は1976年8月25日に日本コロムビアからSQ-7001として発売された。のちに2016年、日本コロムビアが1976年以来初めてアナログで再発し、その後もNIPPONOPHONEからカラー盤の再発が続いた。さらに2026年11月3日には、日本コロムビアのカタログを世界に向けて再発するプロジェクト「J-DIGS」の一枚として、クリア・オレンジ盤が予定されている。

海外のレコード店では「日本のキーボードの名手による極上のジャズ・ファンク」として扱われている例もある。

トラックリスト

  1. A1 High-Flying
  2. A2 Screwdriver
  3. A3 Scramble
  4. B1 Between O&M
  5. B2 Smash
  6. B3 Straight Flash
  7. B4 Out Of Focus

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Hiromasa Suzuki

Hiromasa Suzuki

鈴木宏昌(すずき ひろまさ、1940年5月26日 - 2001年5月21日)は、日本のジャズ・ピアニスト、キーボード奏者、作曲家、編曲家だ。愛称は「コルゲン」...

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