Sault - 5 (2019)
SAULT『5』について
SAULTの『5』は、ロンドンを拠点にするほぼ匿名のコレクティヴが2019年に発表したデビュー作である。中心にいるのはプロデューサー/マルチ奏者のインフローことディーン・ジョサイア・カヴァーで、作品は彼ら自身のレーベル、Forever Living Originalsから出された。2019年2月の「We Are the Sun」に続き、同年5月5日に『5』が登場した。
制作背景・参加者
この作品では、プロデュースをインフローとトム・キャンベルが担当している。クレジットされたメンバーとして挙がるのは、インフロー、クレオ・ソル(クレオパトラ・ニコリッチ)、メリサ・“キッド・シスター”・ヤング、カディーム・クラーク。収録曲の多くはカヴァーの作曲によるもので、そこにニコリッチやヤングが共作者として加わっている。
インフローは、リトル・シムズやマイケル・キワヌーカの作品も手がけており、両者もSAULTの協力者として名前が挙がっている。
時代の文脈
SAULTは、メンバーの素性を大きく明かさないまま、インディー・レーベルから作品を出すという形で注目を集めた。Paste誌は2020年、最初の2作を挙げてSAULTを「2020年に聴くべき新しいイギリスのバンド15組」のひとつに選出している。『5』の約4か月後には2作目『7』が出され、その後も『Untitled (Black Is)』『Untitled (Rise)』『Nine』『Air』など、短い間隔で作品が続いた。
2021年には『Untitled (Rise)』がマーキュリー賞にノミネートされ、2023年には『11』がアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀アルバムを受賞している。
サウンドと受け止められ方
『5』と『7』について、The Guardianのアレクシス・ペトリディスは2019年12月に「謎のファンク・マシーンが放つ、興味をそそるグルーヴ」と題して評し、両作に満点の5つ星を付けた。ESGのようなポストパンク・ファンクや、80年代初めのブギーの間をジグザグに進みながら、どのカテゴリーにもきちんと収まらず、単なるオマージュにも聞こえない「素晴らしい」作品だと書いている。
AllMusicのアンディ・ケルマンは5点満点で4点を付け、「ハイライトは数多く、そのアプローチの多彩さと同じくらいある」と評した。2019年のベスト・アルバムとしてAllMusicに選ばれ、Bandcampの「2019年のベスト・アルバム」では2位に入っている。
盤の情報
このUK初回プレスは、2回目のプレスと内容は同一だが、ランアウト部分に「FOREVER LIVING」のスタンプがない点が異なる。
トラックリスト
- A1 Up All Night
- A2 Don't Waste My Time
- A3 Foot On Necks
- A4 Why Why Why Why Why
- A5 Pink Sands
- A6 Let Me Go
- B1 Masterpiece
- B2 A Little Bit Of Sault
- B3 Something's In The Air
- B4 Think About It
- B5 Wild Hundreds, Pt. 5
- B6 We Are The Sun
- B7 Wild Hundreds, Pt. 55
- B8 B.A.B.E.
動画プレイリスト
このアーティストについて
Saultは、ロンドンを拠点に活動するコレクティヴだ。中心人物はプロデューサー兼マルチ奏者のInfloことDean Josiah Coverで、ボーカルのCleo Solが深...
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