Boney M. - Boonoonoonoos (1981)
Boney M. 1981

Boney M. - Boonoonoonoos (1981)

Electronic Funk / Soul Disco

Boney M.『Boonoonoonoos』

1981年11月に西ドイツのHansaから出た『Boonoonoonoos』は、Boney M.の通算5作目のスタジオ・アルバム。タイトルの「Boonoonoonoos」はジャマイカ・パトワの言葉で、「素晴らしいもの」「幸福」「特別な愛しい人」を意味する。アルバムはフランク・ファリアンがプロデュースを手がけ、Boney M.の持ち味を保ちながら、ジャマイカやアフリカの音楽要素、さらにシンフォニックな曲調まで取り込んだ意欲的な構成になっている。

制作背景と録音のエピソード

本作では、1981年初頭にメンバーがジャマイカ政府の協力を得て現地を訪れ、キングストンのTuff Gong Studiosなどで録音が行われた。ボブ・マーリーにゆかりのあるスタジオでの制作、そしてジャマイカの風景を背景にした写真撮影やテレビ特番の収録も実施されている。クレジット面では、Brian Paulと子どもたちが「We Kill The World (Don't Kill The World)」で歌唱協力したこと、また「I Shall Sing」のために特別なバレル・オルガンを製作したHofbauer氏への謝辞、さらにジャマイカ政府への謝辞が記されている。

収録曲の中では、ボビー・ファレルが「Train to Skaville」や「We Kill The World」でラップやスポークン・ワードを担当した点が大きな特徴。ステージ上でファリアンの歌に合わせてリップシンクを行ってきた彼が、Boney M.の作品で初めて公式に自身の生声で録音に参加した記録となった。しかし、この時期にはスケジュールや規律をめぐるメンバーとファリアンの摩擦が頂点に達しており、本作リリース直後の1982年初頭にボビー・ファレルがグループから解雇される契機ともなった。

時代の文脈

Boney M.は「Rivers Of Babylon」「Daddy Cool」「Rasputin」などで1970年代後半に世界的な大成功を収めたが、1980年代初頭はディスコ・ブームの退潮が急速に進んだ時期でもあった。その中で『Boonoonoonoos』は、単純な4つ打ちのディスコから距離を取り、スカ、レゲエ、カリプソ、アフリカン・リズム、シンセサイザーの要素を取り入れた多国籍なサウンドとして組み立てられている。収録曲には、スワヒリ語の伝統歌をもとにした「Malaika」、オージェイズのカバー「Homeland Africa (Ship Ahoy)」、マイク・バット作の壮大な「Ride To Agadir」、エヴァリー・ブラザーズの「Sad Movies (Make Me Cry)」、そして環境破壊を題材にしたプロテスト・ソング「We Kill The World (Don't Kill The World)」などが並ぶ。

先行シングルの「Malaika / Consuela Biaz」や両A面シングル「We Kill The World (Don't Kill The World)」は欧州各国でチャート入りし、全英シングル・チャートでは最高39位を記録した。アルバム自体も西ドイツで最高15位、オーストリアで最高14位、ノルウェーで最高21位を記録している。

後世への反応と仕様

後年の回顧では、AllMusicなどが本作をBoney M.の親しみやすいダンス・ポップから一歩進み、カリブ海音楽やアフリカン・ミュージック、シンフォニック・ロックまでを含んだ野心作として評価している。とくに「Ride To Agadir」の重厚なストリングス展開や、「Silly Confusion」のエレクトロ・ファンク的なアプローチは、フランク・ファリアンのスタジオ職人としての実験精神を示すトラックとしてクラブDJやファンから支持を集めている。

本盤(Hansa 203 088 / 203 088-320)は、西ドイツ盤としてカラー・スーパーポスターが同梱され、高音質なハーフ・スピード・マスタリング仕様でリリースされた。

トラックリスト

  1. A1 Boonoonoonoos 4:37
  2. Medley 5:56
  3. A3 Silly Confusion 7:12
  4. A4 Ride To Agadir 5:09
  5. A5 Jimmy 3:52
  6. A6 African Moon 2:50
  7. B1 We Kill The World (Don't Kill The World) 6:28
  8. B2 Homeland Africa (Ship Ahoy) 4:20
  9. B3 Malaika 2:48
  10. B4 Consuela Biaz 3:50
  11. B5 Breakaway 3:45
  12. B6 Sad Movies 3:22
  13. B7 Goodbye My Friend 5:10

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

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ボニーM(Boney M.)は、1975年に西ドイツの敏腕音楽プロデューサーであるフランク・ファリアンによって結成された伝説的ユーロ・ディスコ・グループ...

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