Faze-O - Riding High (1977)
Faze-O『Riding High』
オハイオ州デイトン出身のファンク・グループ、Faze-Oが1977年に発表したデビュー作。前身のトリオ、Faze 3からメンバーの加入や交代を経てバンド形態になり、ベースのタイロン・“フライ”・クラム、ギター/トークボックス/ボーカルのラルフ・“ラヴ”・エイケンス、ドラムのロジャー・パーカー、リード・ボーカル/パーカッションのロバート・“ビップ”・ニール、リード・ボーカル/キーボードのキース・ハリソンという5人で形を整えた。曲作りは、各メンバーが持ち寄ったパートを互いのスタイルに合わせて組み立てる共同作業だったという。
制作背景
本作は、オハイオ・プレイヤーズのクラレンス・サッチェルがプロデュースを申し出た流れの中で制作された。Faze-Oはオハイオ・プレイヤーズのライブで前座を務めることも多く、自分たちのレーベルShe Recordsでアトランティックとの配給契約を結んでいる。録音はシカゴのParagon Recording StudiosとChicago Recording Corp.で行われ、前者ではSteve Kasciel、後者ではHank Neubergerがエンジニアを務めた。表題曲「Riding High」はバンドとサッチェルの共作で、編曲はオハイオ・プレイヤーズ名義のクレジットになっている。キース・ハリソンのテナー・リード・ボーカルに、ロバート・ニールの低音のボーカルが重なる。
時代の文脈
Qobuz掲載のバイオグラフィーは、デイトンをオハイオ・プレイヤーズ、スレイヴ、ヒートウェイヴを生んだ「世界のファンクの首都」と呼び、Faze-Oをその一員として紹介している。『Riding High』はその流れの中で出た最初のアルバムで、シングル「Riding High」は1978年にBillboardのR&Bチャートで9位、アルバムはBillboard 200で98位、R&Bアルバム・チャートで19位を記録した。続く『Good Thang』(1978年)の表題曲はR&B43位、3作目で最後のアルバム『Breakin' the Funk』(1979年)もサッチェルとの制作だった。1980年代初めにはグループは事実上解散し、キース・ハリソンはヒートウェイヴを経てダズ・バンドへ、ロジャー・パーカーはスレイヴやスティーヴ・アリントンのホール・オブ・フェイムへと活動の場を移した。
後世への影響
「Riding High」は1980年代末以降、ヒップホップやR&Bでサンプリングされる機会が増えた。最初の例としては、ハイ&マイティがプロデュースしたフレッシュ・フォーの「Wishing on a Star」(1989年)が挙げられている。1990年代には数多くのヒップホップ・プロデューサーがこの曲を使い、定番のネタとして広がっていった。2015年12月17日には、デイトンのファンク・ミュージック殿堂の開館を記念して、オリジナル・メンバー5人がそろってインタビューに応じている。ロバート・ニールは2021年に新作の準備中に、ロジャー・パーカーは2023年に亡くなった。
評価
AllMusicでは5点満点中4点の評価。
トラックリスト
- A1 Riding High 5:21
- A2 Funky Reputation 5:10
- A3 You And I (Belong Together) 5:20
- B1 Toe Jam 4:59
- B2 True Love 3:19
- B3 Get Some Booty 2:49
- B4 Test - This Is Faze-O 4:44
動画プレイリスト
このアーティストについて
Faze-Oは、オハイオ州デイトン出身のファンク・グループだ。ジャンルはファンク/ソウルで、1970年代後半に3枚のアルバムを残している。メンバーはKei...
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