Keni Burke - Changes (1982)
Keni Burke 1982

Keni Burke - Changes (1982)

Funk / Soul Funk Soul Disco

Keni Burke『Changes』

Keni Burkeの『Changes』は、1982年にRCA Victorから出た3作目のソロ・アルバム。ファイヴ・ステアステップスでベースを担当していたバークが、グループ解散後にセッション・ミュージシャンとして活動し、その後ソロへ進んだ流れの中に置かれる作品である。1981年にRCAへ移ってからの流れを受け、フィラデルフィアのSigma Sound Studiosで録音され、制作の中心はバーク自身が担っている。

制作背景・エピソード

本作は1981年から82年にかけて録音され、録音とミックスはジョー・ターサが担当した。プロデュース、作曲、編曲はKenneth M. Burke名義のバーク自身で、ベース、リズム・ギター、Prophet-5によるシンセサイザー、パーカッション、ウーリッツァー、ボーカルまでこなしている。エグゼクティブ・プロデューサーはマネージャーのエドワード・“チャッピー”・ジョンソン。ジャケットには「チャッピーへ。信じて支えてくれてありがとう」という献辞も添えられている。

参加ミュージシャンには、Average White Bandのスティーヴ・フェローン、“Sir”ディーン・ガント、エド・“ツリー”・ムーア、エド・ウォルシュ、ヴィンセント・モンタナJr.、レナード・“Dockta”・ギブスJr.らが名を連ねる。ホーンはドン・マイリック、ルイス・サターフィールドらが担当し、ハリウッドのConway Recordersで録られた。クレジット上では、Stephen FerroneとLeonard “Dockta” Gibbs, Jr. はArista Records, Inc.提供となっている。

収録曲では「Risin' to the Top」が特に重要で、Keni Burke、Norma Jean Wright、Allan Felderの共作。「One Minute More」にはフィラデルフィア・ソウルの作詞家Linda Creedも関わっている。シングルは「Hang Tight」「Shakin'」「Can't Get Enough」「Risin' to the Top」などが切られた。

時代の文脈

バークはファイヴ・ステアステップス時代の「You Waited Too Long」や、George Harrisonのダーク・ホース期に書いた「From Us to You」などで知られ、グループ解散後はダーク・ホース周辺でセッションを続けながら、Sly & The Family Stone、Curtis Mayfield、Bill Withers、Diana Ross、Gladys Knightらの録音にも参加していた。その後、1977年にソロ・デビュー、1981年にRCAへ移籍して『You're the Best』を発表し、『Changes』はその次のソロ作になる。

当時のBillboardは本作について、バークが一人でグルーヴを生み出す存在で、何週間もパーティーを動かせるほどのソウル/ファンクが詰まっていると評している。実際にチャート面で目立ったのは「Risin' to the Top」で、USのR&Bチャート63位、全英70位。バークにとって最大のソロ・ヒットとなり、特にシカゴで支持を集めたという。イギリスでは80年代のソウル・ファンのアンセムになった。

後世への影響

「Risin' to the Top」は、イントロのシンセとベースラインが後年のヒップホップで繰り返しサンプリングされた。1988年のDoug E. Fresh「Keep Risin' to the Top」はその代表例で、BillboardのR&B/ヒップホップ・チャートに4か月以上とどまり、最高4位を記録している。Doug E. Freshは当時のヒップホップに必要だった「気分の良い、ハーレム流のレコード」だったと語っている。

ほかにも、Big Daddy Kane「Smooth Operator」、LL Cool J「Around the Way Girl」「Paradise」、Mary J. Blige「Love No Limit」、Pete Rock & CL Smooth「Take You There」、O.C.「Born 2 Live」などで参照されている。これらの曲の多くは、Mary Jane Girlsの1983年の「All Night Long」のベースラインを使ったものと誤解されることがあった。Micro-ChopのGino Sorcinelliによれば、J Dilla、Madlib、DJ Premier、9th Wonderらのプロデューサーもこの曲をサンプリングしている。2006年にはゲーム『Grand Theft Auto: Vice City Stories』のサウンドトラックにも使用された。

なお、バークは2022年にNational Rhythm and Blues Music Societyから功労賞を受けている。

トラックリスト

  1. A1 Shakin' 5:52
  2. A2 Hang Tight 4:10
  3. A3 Can't Get Enough (Do It All Night) 4:10
  4. A4 Who Do You Love 5:23
  5. B1 Changes 4:48
  6. B2 One Minute More 4:48
  7. B3 Risin' To The Top 5:16
  8. B4 All Night 4:46

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Keni Burke

Keni Burke

Keni Burke(ケニ・バーク)は、1953年9月28日生まれ、シカゴ出身のベーシスト、キーボーディスト、ソングライター、プロデューサーだ。ジャンルはフ...

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