Hozier - Hozier (2015)
Hozier 2015

Hozier - Hozier (2015)

Rock Folk, World, & Country Blues Funk / Soul Alternative Rock Soul Rhythm & Blues

Hozier『Hozier』

アイルランドのシンガーソングライター、Hozierことアンドリュー・ホージア=バーンによる1作目のアルバム。15歳で曲を書き始め、ギターを独学し、学校の聖歌隊で歌っていたという経歴を持ち、トリニティ・カレッジで音楽教育を学んだのち、2007年から2012年までは合唱団アヌーナに在籍していた。アルバムに収められた曲作りは、初めての恋愛が終わったことがきっかけになったとされ、本人は初期の試みを「10代がやるような、不安で孤独な曲作り」と振り返っている。

制作背景・エピソード

このアルバムは、ウィックローの屋根裏と、ダブリンのCauldron、Westland、Exchequer Studiosで録音された。プロデュースはHozierとロブ・カーワン、ミックスの大半はアンドリュー・シェップスが担当している。ジャケットの絵はHozierの母、レイン・ホージア=バーンによるもので、シングルのアートワークも彼女が手がけた。

代表曲の「Take Me to Church」は、2013年にダブリン周辺のオープンマイクで演奏していた時期、ブレイの実家で約3か月かけて書かれた。両親の家の屋根裏で、打ち込みのバッキングにのせて夜遅くに歌を録ったデモは、本人が「まったくの手作り」と語っている。Rubyworksと契約後、ロブ・カーワンと組んで生楽器を重ねつつ、デモのボーカルはそのまま残された。曲に参加しているのはHozierとドラムのフィアクラ・キンダーの2人だけ。

収録曲「Cherry Wine」は、スリーヴのクレジットによれば、グレイストーンズの屋外で早朝6時にライブ録音されたもの。「Jackie and Wilson」はR&B歌手ジャッキー・ウィルソンへのオマージュで、HozierはNPRへの回答で、ウィルソンが大きな影響源であり「エルヴィスは白人版ジャッキー・ウィルソンだった」とも話している。曲の内容については、迷子になっていることや、誰かや何かを自分を救うものとして理想化することを書いたものだと説明し、「もっと楽しいものを書いて、楽しいものを演奏することを楽しもうとした」曲だとも語っている。

時代の文脈

「Take Me to Church」は、恋人を宗教になぞらえる表現と、クエーカーの家庭で育ったHozierが抱いていたカトリック教会への苛立ちが結びついた曲として語られている。本人は、育つ中でカトリック教会の偽善を見てきたこと、教会の教えが性的指向について恥の意識を植え付けることを歌にしたこと、愛と性を人間らしさを取り戻す手段として描いたことを説明している。

ブレンダン・キャンティらが約1500ユーロの予算でコークを中心に撮影したモノクロのミュージック・ビデオは、男性2人の恋愛が暴徒の襲撃で終わる物語で、ロシアでの同性愛者への迫害に目を向けさせる意図があった。2013年9月にYouTubeで公開されると話題になり、米コロムビア、英アイランドとの契約につながった。曲はナッシュビルのアダルト・オルタナティブ系ラジオ局で広がり、ShazamやSpotifyを通じて浸透した。Spotifyでは2014年に最も再生された曲となり、再生回数は8700万回とされている。コロムビアの幹部は、サム・スミスを筆頭とするポップ・ラジオの変化がこの曲の成功を後押ししたと述べている。

アルバム自体は2014年9月に発売され、アイルランドで初登場1位、Billboard 200で2位、全英3位を記録した。批評面では、AllMusicのティモシー・モンガーが「力強いデビュー作」、Clashのサイモン・ハーパーが「ソウルフルで、スピリチュアルで、誘惑的な、アーティストの真正な肖像」、Rolling Stoneのジョン・ドーランが「官能的な歌声」と評し、The Telegraphのヘレン・ブラウンは「苦悩に満ちたブルースと陽光のようなR&Bを混ぜ合わせる」と書いている。Metacriticは79点。

評価・チャート

「Take Me to Church」はBillboard Hot 100で3週2位、Hot Rock Songsで23週連続1位、全英2位、12か国で1位を記録し、第57回グラミー賞の最優秀楽曲賞にノミネートされた。

トラックリスト

  1. A1 Take Me To Church
  2. A2 Angel Of Small Death & The Codeine Scene
  3. A3 Jackie And Wilson
  4. B1 Someone New
  5. B2 To Be Alone
  6. B3 From Eden
  7. C1 In A Week
  8. C2 Sedated
  9. C3 Work Song
  10. D1 Like Real People Do
  11. D2 It Will Come Back
  12. D3 Foreigner's God
  13. D4 Cherry Wine (Live)

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Hozier

Hozier

Hozierは、1990年3月17日生まれのアイルランド出身シンガーソングライター、アンドリュー・ホージア=バーンの名義だ。出身地はアイルランド・ウィッ...

Hozier のプロフィール・作品一覧

Hozier の他のレビュー

Share
戻る

あわせて聴きたい "Rhythm & Blues"

toast