Garçons - Divorce (1979)
Garçons 1979

Garçons - Divorce (1979)

Electronic Funk / Soul Disco

Garçons『Divorce』(1979)

Garçonsの『Divorce』は、もともとMarie et les Garçonsから発展した流れの中で生まれたアルバムで、1979年にフランスのPhilipsから出た作品。のちに1997年に再発とリミックスが行われているが、ここでの基点は1979年のオリジナル盤になる。ジャケットや内袋にはZE Recordsのロゴと表記もあり、Phonogram制作のフランス盤としてまとめられている。

制作背景・エピソード

このアルバムは、ニューヨークのBlank Tape Studiosで1979年1月に録音された。もともとMarie et les Garçonsは、1975年にリヨンで結成されたバンドで、学校の同級生たちがFemme Fatale名義でヴェルヴェット・アンダーグラウンドやロキシー・ミュージックのカバーを始めたのが出発点だったという。1977年にはMichel EstebanのRebel Recordsからシングルを出し、1978年にはニューヨークでJohn Caleのプロデュースによる「Attitudes」「Re-Bop」を録音している。CBGBではX-Ray Spexの前座も務めた。ベースとヴォーカルのPatrick Vidalは、バンドを「ポップでもパンクでもなく“アーティー”」で、ヴェルヴェッツやモダン・ラヴァーズにつながるものだったと振り返っている。

ZE Recordsと契約した後、EstebanとPatrick Vidalは音楽の方向をZEの他のアーティストのようなミュータント・ディスコへ進めようとした。Vidalは「ディスコには一目惚れだった。ドカンときた。あまりにも新しかった」と語っている。録音にはドラマーのJimmy Young、バック・ヴォーカルのChristine Wiltshireら、腕利きのセッション・ミュージシャンが参加している。録音中にはヴォーカルのMarie Girardがフランスへ戻り、バンドはGarçonsとして再出発した。アルバム『Divorce』は1979年3月、シングル「French Boy」とともに発売された。

時代の文脈

ZE Recordsは、パンク、ディスコ、ニュー・ウェイヴが交差する音楽を記録するために作られたレーベルで、Christina、Kid Creole & The Coconuts、Lizzy Mercier Descloux、Suicide、James Chanceらを抱え、「ミュータント・ディスコ」や「ノー・ウェイヴ」と呼ばれる作品を送り出した。ジョン・ピールは1980年にZEを「世界最高のインディペンデント・レーベル」と称えている。Vidalはニューヨークを幼少期からの大きな影響源として挙げ、Warhol、Velvets、Patti Smith、Television、Talking Headsに触れているほか、当時のクラブではPrince、Sylvester、Phyllis Hyman、Change、Luther Vandrossを見たとも話している。

さらにVidalは、ディスコについて「ダンサーとクラブのために曲を作るという形式とやり方を生み出した、初めての音楽スタイルだった」と述べている。『Divorce』ではA面に9分半の「French Boy」と7分の「Encore L'amour」が並び、B面の最後には「French Boy」のリプライズが置かれている。バンドは1980年のヨーロッパ・ツアーを最後に解散した。

後世への影響

AllMusicのJohn Bushは、Garçonsのサウンドについて「タイトなディスコとファンクをパンクの精神(嘲るようなヴォーカル付き)で融合した」と評し、その後10年近く誰も近づけなかったと書いている。また、このアルバムは20年近くたってから再発され、ダンス・ミュージックの世界で称賛を受けたとも述べている。1997年には再発とリミックスが行われている。

Patrick Vidalはその後、1983年に『Paolino Park』を発表し、パリやロンドンのクラブでレジデントDJとして活動するようになった。Marie GirardはElectric Callasに参加し、その後はファッション・デザイナーになっている。

盤の情報

  • リリース国: France
  • レーベル: Philips (9101 224)
  • 黒盤仕様、プリント入りインナー・スリーヴ付き
  • 裏ジャケットと内袋にZE Recordsロゴ、レーベル面に「ZE records」表記
  • 収録時の表記: “Recorded at Blank Tape Studios New York January 79”
  • クレジット: ℗ 1979 Phonogram S.A.

トラックリスト

  1. A1 French Boy 9:29
  2. A2 Encore L'amour 7:06
  3. B1 25th Street 6:05
  4. B2 Critics 5:50
  5. B3 French Boy (Reprise) 5:14

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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