Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979)
Rick James『Bustin' Out Of L Seven』
1978年のデビュー作『Come Get It!』から「You and I」と「Mary Jane」のヒットを放ったリック・ジェームス(Rick James)が、自身の音楽を「パンク・ファンク(Punk Funk)」と銘打って1979年1月にモータウン傘下のGordy Recordsから発表したセカンド・アルバム。
制作背景・エピソード
タイトルの「L Seven(L7)」は、両手の指で「L」と「7」を合わせると四角形(Square)になることから、アメリカの俗語で「頭の固い保守的な連中」「退屈な人間(スクエア)」を指すスラング。オープニング曲「Bustin' Out (On Funk)」は、リックが「Well, alright, you squares, it's time you smoked / Fire up this funk and let's have a toke(おい堅物ども、そろそろ一服する時間だぜ。このファンクに火をつけて吸いな)」と呼びかけるセリフから始まり、堅苦しい日常や社会のルールをファンクで打ち破るというメッセージがアルバム全体の軸になっている。
制作はリック・ジェームス自身が全曲の作詞・作曲・プロデュースを担当。リズム・トラックはニューヨークのシグマ・サウンド・スタジオ(Sigma Sound Recording Studio)で録音され、ホーンはハリウッドのMagic Wandスタジオで録音された。バックを務めるストーン・シティ・バンド(Stone City Band)に加え、ジャズ/フュージョン界で活動していたランディ&マイケルのブレッカー兄弟(Brecker Brothers)が「The Punk Funky Horns」として参加し、マキシン&ジュリア・ウォーターズらがバック・コーラスを務めている。リック自身もベース、ギター、キーボード、パーカッションを演奏して多重録音を行った。
B面には具体的なストーリーを持つ楽曲が配置された。「Cop 'N' Blow」はストリートでのコカイン売買と警察の取り締まりを描いた曲。「Jefferson Ball」は、第3代米大統領トマス・ジェファーソンと、その黒人奴隷サリー・ヘミングス(Sally Hemings)との間に生まれた子どもたちをめぐる歴史的な関係を題材にしたナンバーである。またB面ラストの「Fool On The Street」は、孤独な男を歌うバラードから、後半に向けてホーンとパーカッションによるラテン・ジャムへと展開する構成になっている。
時代の文脈
1979年はディスコが全盛を極めていた時期にあたるが、リック・ジェームスはスライ&ザ・ファミリー・ストーンやPファンクのグルーヴにロックの反逆的なアティテュードを掛け合わせ、モータウンのポップ・フォーマットの中で「パンク・ファンク」という独自のスタイルを提示した。この路線は、のちの1981年のアルバム『Street Songs』へと引き継がれていく。
後世への影響
代表曲「Bustin' Out (On Funk)」は、P・ディディ&ファレル・ウィリアムス「Diddy」(2001年)をはじめ、ダグ・E・フレッシュやレッドマンなど、ヒップホップ/R&Bの楽曲でベースラインやフレーズがサンプリングされた。アルバムは米BillboardのTop R&B Albumsチャートで最高2位、Billboard 200で16位を記録し、ゴールド・ディスクに認定された。
トラックリスト
- A1 Bustin' Out 5:24
- A2 High On Your Love Suite / One Mo Hit (Of Your Love) 7:24
- A3 Love Interlude 1:57
- A4 Spacey Love 5:50
- B1 Cop 'N' Blow 5:04
- B2 Jefferson Ball 7:21
- B3 Fool On The Street 7:20
動画プレイリスト
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - A1 - Bustin' Out
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - A2 - High On Your Love Suite/One Mo Hit (Of Your Love)
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - A3 - Love Interlude
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - A4 - Spacey Love
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - B1 - Cop 'N' Blow
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - B2 - Jefferson Ball
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Rick James - Bustin' Out Of L Seven (1979) - B3 - Fool On The Street
このアーティストについて
Rick Jamesは、Funk / Soulを軸に活動したアメリカのヴォーカリスト、マルチ・インストゥルメンタリスト、作曲家、プロデューサーだ。1948年2月1日に...
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