Isotope - The Best Of Isotope (1977)
Isotope 1977

Isotope - The Best Of Isotope (1977)

Jazz Fusion

Isotope『The Best Of Isotope』

『The Best Of Isotope』は、英国のジャズロック/フュージョン・バンド、Isotopeが1977年にGullから出したベスト盤。Gary Boyleが1972年に立ち上げたバンドのGull期3作から曲を拾い、活動の流れをひとまとめにした編集盤として組まれている。収録曲は『Isotope』、『Illusion』、『Deep End』の各アルバムから選ばれており、A1からA3までは『Isotope』、A4からB2までは『Illusion』、B3とB4は『Deep End』由来。年代順に並ぶ構成で、バンドの歩みがそのまま見える作りになっている。

制作背景・エピソード

このベスト盤は、Gull期の3枚からの選曲で成立している。1978年の『Beat Instrumental』では、収録曲が年代順に並べられ、作品ごとの性格が追いやすいものとして紹介された。また、同誌では「駄曲で数合わせをする必要がなかった」とも評され、各作から3〜4曲ずつ強い曲が残っていたことがうかがえる。たとえば「Honkey Donkey」はGary BoyleとBrian Millerのソロを引き出す曲として触れられ、「Windmills and Waterfalls」は高速ピッキングのギターが目立つ曲、「Do The Business」はファンキーで、タイトなドラムとベースが魅力とされた。

Gary Boyleは1977年にソロへ進み、Isotope自体もこの時期に終息へ向かっている。そうした流れの中で出た本作は、バンドのGull期を整理した一枚として機能している。なお、収録曲の出典が明記されているため、どの時期の録音が残されているかを追いやすい編集盤でもある。

時代の文脈

Isotopeは1972年結成の英国ジャズロック・バンドで、当初からジャズ畑の演奏者を集めた編成だった。1970年代前半の英国では、Nucleusなどに連なるジャズロック/フュージョンの流れがあり、Isotopeもその中で活動していた。本作は、そうした流れの中で出たGull期の整理盤として位置づけられる。1978年の紹介では、当時のIsotopeは商業的な成功よりも批評的な評価で語られていた。

バンドの経歴を見ると、1974年3月に最初の編成が分かれ、その後はGary Boyleを中心にメンバーを入れ替えながら継続した。『The Best Of Isotope』に収められた3作分の素材は、その変化の過程をそのままたどる内容でもある。『Isotope』、『Illusion』、『Deep End』という3枚のアルバムを経て、1977年のこのベスト盤でGull期が一区切りを迎えた形だ。

その後の扱い

このアルバム自体のカバーやサンプリングの記録は見当たらないが、Isotopeの楽曲群は後年に再評価が進み、BBC音源集や3枚組再発ボックスなどで掘り起こしが続いている。そうした再発の流れのなかで、Isotopeは1970年代英国フュージョンを語る際の重要な名前として扱われている。

なお、主要チャートでの実績は確認できず、1977年12月の『Music Week』新譜欄には掲載がある。とはいえ、このベスト盤の中心は数字よりも、Gull期3作の選曲を通じてバンドの変遷をまとめた点にある。

トラックリスト

  1. A1 Honkey Donkey 5:50
  2. A2 Windmills And Waterfalls 3:27
  3. A3 Do The Business 4:39
  4. A4 Spanish Sun 7:45
  5. B1 Marin County Girl 2:06
  6. B2 Temper Tantrum 3:43
  7. B3 Black Sand 5:45
  8. B4 Deep End 8:22

動画プレイリスト

公開: 2026年11月

このアーティストについて

Isotope

Isotope

Isotopeは、1972年6月にギタリストのゲイリー・ボイルを中心に結成されたイギリスのジャズ・ロック/ジャズ・フュージョン・グループだ。カンタベリー...

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