Kings Of Leon - Only By The Night (2008)
Kings Of Leon 2008

Kings Of Leon - Only By The Night (2008)

Rock Indie Rock Southern Rock

Kings Of Leon『Only By The Night』(2008)

アメリカ・テネシー州ナッシュビル出身の4人組ロック・バンド、キングス・オブ・レオン(Kings Of Leon)が2008年9月にRCAレコードから発表した通算4作目のスタジオ・アルバム。フォローウィル3兄弟(カレブ、ジャレッド、ネイサン)と従兄弟のマシューからなるバンドが、地元の名門ブラックバード・スタジオ(Blackbird Studio)にて録音を敢行。インディー・ロックの枠組みを大きく超え、世界的なスタジアム・ヘッドライナーへと飛躍を遂げた金字塔である。

制作背景とスタジオでの音響追求

制作陣には、バンド結成時からの音楽的メンターであるアンジェロ・ペトラグリア(Angelo Petraglia)と、敏腕エンジニア/プロデューサーのジャクワイア・キング(Jacquire King)を起用。前3作で見せた荒削りなサザン・ガレージ・ロックから脱却し、広大なスタジアムに響き渡る立体的な音響空間を構築した。カレブ・フォローウィル(Caleb Followill)の魂を揺さぶる切迫したボーカル、マシュー・フォローウィル(Matthew Followill)のディレイやリバーブを幾重にも重ねた空間系ギター、そしてジャレッドとネイサンによるタイトで推進力のあるリズム隊が緻密に噛み合っている。

本アナログ盤は180グラム重量盤の見開きゲートフォールド仕様で、CD版にはない限定トラック「Frontier City」が収録されている点もコレクターズ・アイテムとしての価値を高めている。

時代の文脈と世界的アンセムの誕生

早くからイギリスをはじめとする欧州で熱狂的な支持を集めていた彼らだが、本作によって本国アメリカを含む全世界で爆発的なブレイクを果たした。2000年代後半のギター・ロック・シーンが成熟を迎える中、21世紀のアリーナ・ロックの決定版として圧倒的な存在感を放った。

世界的な大ヒットとなった「Sex On Fire」(全英1位)は、鋭いビートと扇情的なフックで世界中のフロアを揺らした。続く「Use Somebody」(全英2位、全米4位)は、孤独と人とのつながりを切実に歌い上げたアンセムとして全米のラジオを席巻。第52回グラミー賞において主要部門の「年間最優秀レコード賞(Record of the Year)」をはじめ、「最優秀ロック・楽曲賞」「最優秀ロック・パフォーマンス賞」の計3部門を受賞(「Sex On Fire」も前年に最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞)という歴史的快挙を成し遂げた。

サウンドと評価

催眠的で不穏なベースラインが支配するオープニング曲「Closer」から、浮遊感に満ちた「Manhattan」「Notion」、哀愁漂う「Revelry」に至るまで、アルバム全体が壮大かつ陰影に富んだトーンで統一されている。全英アルバム・チャート1位(10×プラチナ認定)、全米ビルボード200で4位を記録し、全世界で650万枚を超えるメガセールスを達成。2000年代のアメリカン・ロックを象徴する最高傑作の一つとして語り継がれている。

トラックリスト

  1. A1 Closer 3:57
  2. A2 Crawl 4:06
  3. A3 Sex On Fire 3:23
  4. B1 Use Somebody 3:51
  5. B2 Manhattan 3:24
  6. B3 Revelry 3:22
  7. C1 17 3:05
  8. C2 Notion 3:01
  9. C3 I Want You 5:07
  10. D1 Be Somebody 3:47
  11. D2 Cold Desert 5:35
  12. D3 Frontier City 3:39

動画プレイリスト

公開: 2026年10月
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