Ray Parker Jr. And Raydio - A Woman Needs Love (1981)
Ray Parker Jr. And Raydio『A Woman Needs Love』
デトロイト出身の名ギタリスト/プロデューサー、レイ・パーカー・ジュニア(Ray Parker Jr.)が率いたグループ「レイディオ(Raydio)」の通算4作目にして最後のスタジオ・アルバム。1981年にアリスタ・レコーズからリリースされた。ジャケットには初めてレイ単独のポートレイトが配され、名義も「Ray Parker Jr. and Raydio」へと改称。作詞・作曲・編曲・プロデュースのみならず、ギター、ベース、シンセサイザー、ドラムスに至る演奏の大部分をレイ自身が単独で手掛け、実質的なソロ・プロジェクトへと昇華した重要作である。
制作背景と「Jack and Jill」へのアンサー
表題曲「A Woman Needs Love (Just Like You Do)」は、レイディオの初期ヒット曲「Jack and Jill」に対するアンサーソングとして構想された。「男が外で浮気をするなら、女性だって同じように愛(浮気)を必要とする」という、当時の男性目線が強かったソウル・シーンに対する鋭い女性擁護のメッセージが歌われ、女性リスナーを中心に絶大な共感を呼んだ。
アルバムには、郷愁を誘うメロウなセカンドシングル「That Old Song」や、マイケル・ジャクソン『Off The Wall』を彷彿とさせる洗練されたブギー・ファンク「All In The Way You Get Down」「It's Your Night」、さらにインスト・ナンバー「Still In The Groove」などを収録。ダンサブルなナンバーから甘美なスウィート・バラードまで、レイのマルチな才能が遺憾なく発揮されている。
時代の文脈とアーバン・メロウの先駆性
1970年代末のディスコ・ブームの終焉と、80年代初頭の洗練されたアーバン・コンテンポラリー/クワイエット・ストームの幕開けを結ぶ転換期の傑作。ブラック・ミュージックの強靭なファンクネスと、AORや洗練されたポップスにも通じる都会的メロウネスが高次元で融合している。
表題曲「A Woman Needs Love」は、レイならではの小気味よいカッティング・ギターと流麗なエレクトリック・ピアノ、そして語りかけるような優しいボーカルが溶け合うメロウ・ソウルの最高峰として名高い。
チャートと歴史的意義
本作は全米ゴールドディスクを獲得し、ビルボードR&Bアルバムチャートで1位、ポップアルバムチャート(Billboard 200)でも13位を記録。シングル「A Woman Needs Love (Just Like You Do)」は全米R&Bチャート1位、ポップチャート(Hot 100)でも4位という特大のメガヒットを記録した。「That Old Song」も全米21位(R&B 7位)と好成績を収めている。
本作の商業的・芸術的大成功によってレイディオは発展的解消を迎え、レイ・パーカー・ジュニアは正式にソロ・キャリアへ移行。翌1982年のソロ作『The Other Woman』や、1984年の世界的メガヒット曲「Ghostbusters」へと続く黄金期への決定的な跳躍台となった。
トラックリスト
- A1 A Woman Needs Love (Just Like You Do) 4:01
- A2 It's Your Night 6:36
- A3 That Old Song 4:19
- A4 All In The Way You Get Down 3:51
- B1 You Can't Fight What You Feel 5:45
- B2 Old Pro 4:42
- B3 Still In The Groove 6:18
- B4 So Into You 4:30
動画プレイリスト
このアーティストについて
Ray Parker Jr.は、1954年5月1日にアメリカ・ミシガン州デトロイトで生まれたシンガー、ソングライター、ギタリスト、プロデューサー、俳優だ。ジャン...
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